まだお腹にいる時から

激しいキックを繰り出し

周囲から

「絶対に男だ」

と言われていた娘は

生まれながらにして

逞しい太ももをしていた

 

新生児期を過ぎ

ベビー服がワンサイズアップした時

試練がやってきた

オムツカバーが

フィットしてくれないのだ

 

30年ほど前の当時は

紙おむつは高価で

まだ布おむつが主流

オムツカバーが必要だったのだが

太もも周りが窮屈になったため

ワンサイズ上のカバーにしたところ

ウエストから中身が漏れてしまい

大惨事になるのだ

 

紙おむつにしてしまえば

大丈夫なのだが

なにぶんまだまだお高い

そこで思いついたのが

紙おむつを

おむつカバーとして使うこと

 

これだと紙おむつの消費も

それほどではないので

これから成長していく太ももにも

対応できるはず!

 

そしてこのことは

創刊間もない「ひ○こクラブ」の

初代ママ記者としての

初仕事となった

 

黄金の太ももを持つ活発な彼女は

体操教室でさらに鍛え上げられ

(跳び箱と鉄棒が得意)

小学生の頃には

立ち幅跳びでよく表彰される

という変わり種となった