中学生の頃、当時流行っていた「ラジカセ」を買うため、

お年玉を握りしめて住んでいた大阪の電気街に行った。

連れて行ってくれた父は

「黙って見ていろ」と言うと、

怖いほどの勢いで値切り始めた。

めぼしい店全てを値切りながら巡り、

悪い顔で少し考えながら選んだ店にもう一度入ると、

一番安かった店の値段をネタに再度交渉を始めた。

結局、かなりお得な値段で買い物ができたのだが、

まだ中学生 だった私には怖かったという記憶しかない。