家で初めて1人で

料理っぽいものを作ったのは小学校の頃

家庭科で初めて習った

フレンチドレッシングと

胡瓜とキャベツのサラダだった

 

スライス胡瓜が乱切りになったり

千切りキャベツが厚切りになってしまうのは

子ども初心者のあるあるだろうが

ドレッシングの塩が多すぎて

溶け切れないほどだったのだ

 

母は「ひとつまみ」のところを

「ひとつかみ」入れたのだと

その後、事あるごとに大声で吹聴

いくらなんでもと最初は否定していた私だが

しまいには何も言わなくなり

その話を聞かされた人から

哀れみの視線を頂いていた

 

私のダメ料理設定はこの時に確立され

以後、休日などに

「何か料理しなさいよ」

→完成品をチラ見

→お茶漬けでいいわ

が幾度となく繰り返された

 

私の方も慣れたもので

自分の食べたいものを少なめに作って

1人で楽しむパターンが続いたが

冷蔵庫などにあるもので作っていたので

レパートリーは

チャーハンや野菜炒め

卵料理などに限られていた

 

結婚してすぐの頃

ハンバーグの作り方がわからず

友人に電話できいたことがあるが

「そんなもの適当よ

 硬いと思ったら牛乳を足して

 柔らかいと思ったらパン粉を足すのよ」

というセリフしか覚えていない

 

そもそも初めて作るのに

硬いか柔らかいかなんてわかるはずもない

適当にやってみたら何とかでき

料理とはそういうものだったのかと目から鱗

以来、適当にやっている

 

私の料理下手設定は今に至るまで健在で

まだ入園前だった娘に母が

「お母さんの作る料理で

 一番美味しいのは何?」

と聞いた返事が

「トマト❣️」

だった事でさらに上塗りされている

 

というわけで

職場に毎月持っていっているシフォンケーキだが

家のものは誰も食べようとしない

 

ちなみに

今の得意料理は

チャーハンとヒレカツである