通っていた短大では

就活の一環として

今はもう影も形もない

「和文タイプ」の講義があり

私も友人たちと一緒に受講していた

 

集中講義ではなかったこともあり

卒業までにマスターできそうにないからと

友人たちは学外のスクールに通い

資格を取得していたが

 

アルバイト代を全額親に渡していた私は

その親の許可がおりず

就職して収入が入るようになってから

梅田駅前のスクールに通った

 

17時に仕事を終えると

ロッカーに駆け込んで慌てて着替え

駅まで走って地下鉄に飛び乗り

梅田駅からもビルの間を走り抜け

18時スタートの教室の

入室許可が出る17:30きっかりから

19:00終了後も退室期限ギリギリの

19:30までの2時間、

みっちりトレーニングした

 

そのおかげで

1年のコースを半年で終えたが

資格試験を受けるには

残り半年分の授業料を

払う必要があると聞かされた

 

その頃、

引越しすることが確定していたため

資格取得のチャレンジは

引越し後に引き延ばすことにした

 

引越し後、

通える範囲にはひとつしかない

タイピストスクールに通い

やっとのことで3級を取得した

いやあ〜、長かったねえ〜

と感慨に耽っていると、先生が

「英文タイプも挑戦してみたら?」

と宣う

 

私がピアノ経験者だということから

「ピアノをやってた人は

 タイピングの上達が早いのよ」

と推してくる

英語と聞いただけで拒否反応が出る私は

速攻でお断りした

 

そうやって卒業した

このタイピストスクールには

数年後、

再びお世話になることになるのだが

この時の私には想像もできなかった