夫:和泉流にのみ伝わる「鶯」。鶯を得られず魂が抜けたような体の野村萬先生のお姿と四世井上八千代米寿の「虫の音」のお姿が重なってみえたと妻が言いました。

妻:私なりに、「鶯」は鳥刺しの風俗、「蜘盗人」は「土蜘」のパロディを楽しみました。前者は鶯飼の風習、後者は連歌がテーマで双方とも上級の狂言だそうです。