Excelの2030年問題 | 稜山泊

Excelの2030年問題

大変、面白い体験をしました。知っていましたか?Excelは、2030年以降は使えないって
 随分と久し振りにAmazonギフトカードを頂きました。以前は、アンケートなどで年に数回は頂いていたのですが。記録を見ると1年半振りでした。以前は、良く頂いていたので、利用状況をExcelで表にしていました。


 その表の一部分です。今回届いたAmazonギフトの有効期限は、2033年12月22日でした。画面採取の時に、間違えて2030年12月22日と入力しているのですが、その点はご容赦ください。
 ということで見ていただくと、何と、「30/12/22」と入力したら、「1930/12/22」と表示されました。調べると、会社で利用する業務のために、2桁省略入力では、30~99は、1900年代として扱われるそうです。
 驚きですね。まあ、設計された1970年代の頃だったらまだ分かるのですが。今どき、2030年が1930年として扱われる必要は無いと思うのですが。


 それで対策を調べてみました。マイクロソフトは、Windowsのコントロールパネルを見せなくしているのですが。コントロールパネルの「地域」を開いた画面が左側。そこの「追加の設定」を開くと右側の画面になります。
 ここに「2桁の数字で年を入力すると、次の範囲内で暦年として解釈する」という欄があります。その設定を確認するとアレッ!
 ちゃんと設定されていました。2桁で入力すると、「1950年から2049年に解釈する」という設定となっていました。正しく設定されているのに、何で誤動作するの。


 気付いて、2049年を少し変えて設定した結果の画面です。2033年を間違えて、30年と入力しているのですが、ちゃんと「2030年」として入力されました。
 この事象は、Windows10というOSのバグです。設定内容を忘れて、再設定したら有効となる。
 最初の画面を見ると分かるのですが、2020年12月24日に気付いて、4桁入力で訂正。しかし、2021年1月26には、気付かずに、間違ったまま入力。
 そして、2022年7月25日に気付いて、設定を変更した。それから、今回の1月26日までにWindows10がその設定を忘れてしまったという履歴が読み取れます。

 Amazonギフト券の有効期限は、発行から10年間。2020年1月1日以降に発行のAmazonギフト券では、設定を変更しないとこういう事になります。Windows10の物忘れという面白い現象と共に、ノウハウとして紹介しておきます。

 なお、「コントロールパネル」は、Windows10のスタートメニューの「Windowsシステムツール」の中にあります。マイクロソフトとしては見せたくないようですが。ここに有ります。