M    もどかしい
W    を
T     楽しいに






いにしゃりあんの皆様、こんにちは!
2回目も無事登場できて嬉しい限りの
NかみちHのかです😊




6月に入ってからは練習が再開され体力の低下をひしひしと感じながらも、体とフォームを元に戻し、また更に強くなれるよう自分のペースで頑張っています。








突然ですが、自粛期間前の3月にパラリンピック選考会を兼ねた春季記録会があり、私はそこに調子を合わせていました。(中止になりましたが…)


正直3月は合わせていた分最高に調子が良く、
泳ぐの超楽しい!
やっぱり水泳が好き!😂
と思っていたため、体力が低下しフォームがボロボロになっている今はギャップをより強く感じてしまって、もどかしい思いをしています。



なぜこんな話をするのかについてはまた後ほど👋











さて、今回のいにしゃるとーくのテーマは


「競泳人生1番の思い出」


ですので、これから私の競泳人生1番の思い出のお話をさせていただきます!
(きっと長くなります!すみません…!!
お時間に超余裕のある時に読んで頂ければ大変嬉しいです🙏)









では行きます!





私の競泳人生の思い出は本当にたくさんあり全てが私の大きな財産になっています!!

(初めての全国大会、初めての海外遠征、初めての日本一、合宿、高校総体、アジアユースで優勝したことなど…これらに留まらず、本当に、たくさん。)








その中でも1番心に残っているのは2016年の神戸市民選手権です。

(神戸市民選手権は普通の水泳の大会なのですが、2015年からパラ選手の区分ができたのでそこから毎年参加させていただいてます!)




2回目の出場だった私は、緊張しながらもアップを済ませ100m背泳ぎの出番を待っていました。



そしてレース前に監督から、「この大会はバックストロークレッジがあるけど、使っても使わなくてもいいよ」って言われました。



私は内心「(それなに……??)」
って思ってました。



何を隠そうバックストロークレッジは当時普及途中であり、愛媛県にはまだ導入されていなかったため、私はレッジを使ったことがないばかりかそれがどんな形をしているのかという想像すら出来ませんでした。(諸般の事情により当日スタート練習が出来なかったので…)



一抹の混乱と焦りを覚えながら入場し、自分のレーンに着きました。
そこで初めて私はバックストロークレッジを見ました。なるほど、こういうやつね、と。


そして自分のレーンについてくれている折り返し審判員さんが私に、「バックストロークレッジ使いますか?」って聞いてきてくれました。




そこで私は「いいえ」と言わず、「はい」と言ってしまったのです。
いや、なぜ????
今でも私はなぜ??って思います…



「はい」と答えはしましたが私は操作が分かりません。戸惑っていると、審判員の方が気をきかせて「あなたが入水してからレッジ降ろしますね!」って申し出てくれました。
(私が両手に杖を持っていたからレッジの操作ができないんだと思ったのでしょう。)


そして私は笛の合図通りに入水しました。
審判員の方はレッジを降ろし始めてくれました。
すると、いつも通りの間隔で

Take your marks……ピッ!

とスタートの合図が鳴ったのです。
私はレッジの調整をしてもらっていたのでスタートの位置についておらず、合図通りにはスタート出来ませんでした。




私の頭の中は
「(???????????)」
ってなってました。




つまり折り返し審判員さんと私のやり取りは審判長には当然ながら伝わっていなかったため審判長は普段通りに合図を出したのです。
そして私はスタート出来ませんでした。



自分の状態が分からなかった私は、放心してガクガクしながら審判員さんに言われるがままにレーンから上がりました。頭の中ははてなだらけで真っ白で、とにかく「やらかした」ことだけはわかりました。



当然、スタートしなかった私にびっくりした監督たちが駆けつけて事情を聞いてきて、私は前述の通りの成行きを震えながら話し、また私のコースの折り返し審判員さんも同様の事を監督に話してくれました。



そして監督と折り返し審判員さんが審判長に掛け合って下さり、ありがたいことに再レースをすることになりました。ポートアイランドの広いプールに、たくさんの観客の中、1人で。




過度なショックと緊張から抜けきれない私は、頭が働かずぼーっとしながら震えていました。その間、引率のパラのコーチたちが入れ替わり立ち替わり私を励ましにやって来ました。「再レースできるから、大丈夫だぞ。」「Hのか、集中するんやで。」「いけるよ、頑張れ。」と。



体がとても寒くて震えて吐き気がしていました。今思い出しただけでも吐き気が蘇ってくるほど緊張していました。もちろん人生で1番のド緊張でしたが、何とかスタートし必死に泳ぎ切りました。




その時のタイムが私の100m背泳ぎの生涯ベストです。
びっくりですよね。
今でも私は信じられません。
そして同時に、当時の強化C指定のタイムを切るものでもありました。




このタイムで私の人生は結構変わりました。いい経験も沢山させてもらったし、期待もして頂いたと思います。ここからが始まりだと私は思っていました。しかしあれから私は背泳ぎでベストを出せていません。




そこからの3年間、ずっと悩み続けました。記録は落ち続けて、もう自分に期待できなくて、Hのを伸ばしきれなくてごめん」って謝ってくれるコーチに申し訳なくて、周囲の期待にも応えられないのが怖くて……正直水泳はあまり好きじゃなくなっていました。




しかし昨年私は進学を機に一度色んなしがらみや感情を捨てて0から水泳を始めようと思い、それを実行しました。
そこから?っていうくらい基本的なことや、今までやってこなかったこと、とにかく今までと違うことをいっぱいしました。
その結果、冒頭で言った通り3月にはめちゃくちゃ水泳の調子は良くなりました。


私が昨年度、何より大切にしたことは
楽しい水泳をするということです
決してただ楽をするということではなく。


現時点で出来ていないことは全部伸び代ってことにしてあんまり深刻に考えない。
出来ないことで自分を責めない。
出来たことはひたすら喜んで、ちょっとでも速くなったら自分を褒める。
 

そうやって自分の為に水泳をしたら自然と楽しくなったしタイムも良くなりました。
正直驚きでした。そんなんでいいの?って思いました。




でも良かったんです。それで。
水泳が楽しい。
その感覚を思い出せて私は本当に幸せでした




だからまた頑張ろうと思います。
いまは出来ないことが多くてもどかしくても
それすら楽しんでみせます。
ベストも絶対出してみせます。





WUSTの皆さんと一緒に、
最高の水泳生活にしてみせます!!
(まずは皆さんに会いたいです…😢💓)





ということで、以上で私の話は終わりです!
やはり長くなってしまいましたね……
大変申し訳ございません🙇‍♀️そして最後までお付き合い頂きありがとうございました!




それでは、また会える日まで…………





ちょーえつ!🔥🔥🔥🔥🔥


次はKえでです🙋‍♀️