夢を語る人、夢の後片づけをする人 | Nothingness of Sealed Fibs

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見た映画、読んだ本、その他もろもろについて考えたことを書きとめてあります。

今日の早朝、2020年のオリンピックが東京開催に決まった。正直ほっとした。


事前の報道では、福島原発汚染水問題に海外から厳しい視線が向けられていたとのこと。

もし、今回落選したら、原発の問題が悪者扱いされるだろうことは目に見えていた。


今回無事に東京が選ばれたことで、原発問題は「もう聞きたくない」話題になるのではなく、

むしろオリンピックの安全な開催のために是が非でも立ち向かわなければならない問題になった。


その意味で、僕は、オリンピック東京開催が決まったニュースをうれしく聞いた。


地下水流入対策に国が介入することになり、原子力発電の割合を下げるという首相声明も出た。

最近の政府の動向からは、本気で原発事故に取り組むつもりなのだという姿勢が伝わってくる。

この傾向は、歓迎していいと思う。


話はがらりと変わる。

昨日深夜、NHKのETV特集で、清掃作業員兼画家のガタロさんが取り上げられていた。

ガタロさんは、30年間、商店街の清掃作業員として働きながら、絵を描いておられる。

捨てられていた画材を使い、清掃用具や原爆ドームなど、自分の身近にあるものを描くのだ。


ガタロさんの「わしらの仕事は下向いてする仕事じゃけぇ」という言葉が心に残った。

でも、言葉の字面から受けるイメージとは裏腹に、ガタロさんは陽気に清掃の仕事をされている。

清掃の道具を大切にし、通りかかる人に明るく挨拶しながら、通路やトイレを磨き続ける。

ガタロさんを見ていると、「下向いてする仕事」を誠実に続けることの大切さを感じる。


ところで、「夢を語る人」と、「夢の後片付けをする人」は全く別のタイプのように見える。

不思議なことに、前者はほとんど後者にはなれないが、後者はしばしば前者になれる。


ガタロさんは、後者が前者になる良い一例だと思う。

さて、安倍首相は前者が後者になるという稀なケースになれるだろうか。