家にいる時間が多いので、長年の夢であるコーヒーメーカーを買ってみた。
ドリップ式。
ドリップ式のコーヒーメーカーは、コーヒーの粉をセットしなければお湯沸かし器としても機能する。
何気にカップめんに注ぐお湯もバッチリ沸かせるのである。
それにしても。
機械とは素直なものだ。
3杯分の粉と4杯分の水を入れたら、最初の1杯分だけ薄い4杯分のコーヒーができた。
あたりまえといえばそうだけど。
でもさぁ。
いろいろと考えているうちに、世界の中での僕の輪郭がふやけてしまって、しかも頭が「今日は、この先いけません」サインを出してくるときがあって。
そんなときに、コーヒーメーカーのわかりやすさを感じたりすると。
あっという間に僕は輪郭を取り戻すんだよね。
そういえば。
機械って人間が一生懸命考えて作り出したんだっけ。
不確かな世界の中に、確かなものを置こうとする衝動。
僕もまだ小さい頃、名前に「自動」とつくものが大好きだった。
そういえば。
ふるさとを思う心。確かな思い出がある場所への憧憬。
僕が輪郭を取り戻す構造は同じだけどさ。
でも、絶対ふるさとのほうがいいよね。
機械の確かさと思い出の確かさ。
人間って自分好きなんだな~
そういえば。
コーヒー、うまい。
そういえば、今日は「そういえば」ってばかり言ってるなぁ。
ということは多分。
これから僕の輪郭がぼやけそうな、
気配。