CROWN JEWEL2 -4ページ目

生きる

もうすぐ半年になる。


21年間生きてきた中で、最も悲しくて、最も辛くて、最も後悔した日から。


夏休み、もっと一緒にいればよかった。


どーせバイトと遊びと男と、せいぜい実習位しかなかったのだから。


人が死ぬってどういうことかわかってなかった。


二度と、もう二度と会えなくなるって、そんな簡単なことさえ気付かずにいた。


死なないと思ってた。というよりそう思おうとしていた。




正月、実感に帰って居間のドアを開けたら、そこには母しかいなかった。

隣の部屋には見慣れた顔の写真と真新しい仏壇。

悲しくて、寂しくて、もうどうしようもなかった。

いつもなら、そこには父もいて、何か特別な話をするわけじゃないけど、「おう!電車混んでたか?」って言ってくれたのに。

そうちゃんが「じーじに会えないの?」って…。

半年経とうがなんだろうが、涙は枯れないね。

なんでさ、まだまだ生きるべき人が死んでいかなきゃないのかな?

どうやっても戻って来れないのかな?

こんなに悲しんでる人がたくさんいるんだから、戻ってきてほしいよ。








毎日寝る前に考える。
小さい頃、さかあがりを教えてもらったこと、ドライブに連れて行ってもらったこと、自転車の乗り方を教えてもらったこと。
学校の送り迎えをしてもらったこと、本命の大学の最終試験で落ちた時決して私を責めなかったこと。

もうあと1年と告げられた日に母に、「花嫁姿見れないのか…」と真っ先に私のことを言っていたというのを母から聞いたこと。




ごめんなさい。

親不孝な娘でごめんなさい。

失ってから気付くとは、まさにこのこと。

絶対に癒えない悲しみとは、このことです。

私にできることは、立派な大人になって、幸せになること。


決意なんかしなくたって、絶対に忘れることなんてないけど、絶対に忘れない。

見えなくとも、私の父親は存在します。立派な人です。

夏の終わりのこの夕焼け

夢から覚めて、長かったなって、やっと終わったなって思えて。



そんな矢先に思いもよらぬ展開。



終わったけども続くと思っていた道が消えてしまった。

















それから1ヶ月と少し。



夢から覚めることができたのは、道が繋がってるからであって、道が消えた今ではたまに夢へ戻ってしまう自分がいる。



もう二度と二つの道が交わることはないのかな?



今何をしていて、どこにいて、生きているのかだって知ることができない状況が続くのかな?



周りには、これでよかったんだよって言われる。


確かにそうだよね。



あんたのこと怨んでる。

許さない。

離れて正解だって思える。

だって一緒にいたって不幸になるのは目に見えてる。

典型的なダメ人生を歩むダメ男だってのもわかってる。











ただ、こんな結果は望んでない。違うよ。


なんのための1年間だったんだろう…。


無駄な青春を過ごしたを思わざるを得ない。


こんな結果にするなら、私の19歳と20歳の青春を返してよ。


どんな日々を過ごしたか…。















あんたのその命と私に命をくれた人の命を交換してよ。


あんたなんて生きなくて良い。


生きる価値がある人に生きてほしい。











夏の終わり。

過去と現在の比較をする癖を治さなきゃな。

やらなきゃならないことは沢山ある。

このベランダから見えるあんたと歩いた過ぎ去った過去はもういい加減に捨てよう。

ステップマザーなんてきっと地獄じゃない。







毎日笑って一緒にいられる人といよう。

私のために必死に生き続けようとしてくれている人のためにも。

きっとそれも親孝行の一つだよね。

1年前の奇跡

1年前の今に戻してって、思っちゃった…


別の人がいたけど、それでもあいつしか見えなくなった。
心底好きだった。
最低なことしてたけど、本気で幸せだった。
結婚したかった。



あの時の幸せの感覚が素晴らしすぎて、今でも忘れられない。








どうすれば消えてなくなるのかな?
いつまで経っても辛いじゃんか




また今年も……って一瞬でも考えてしまった自分が憎い








なにやってんだよ。
毎日好きだって言ってくれてる人が側にいるのに…