優勝に向けて負けられない戦い。和歌山大学の先発は炎の右腕直江(神戸鈴蘭台④)、対する奈良学園大学は摺石で幕明けた。
序盤は、両投手一歩も譲らない投手戦により引き締まった試合となる。試合が動いたのは4回表。2死からいぶし銀の安田(駒澤大学附属苫小牧④)が四球をもぎとる。さらに、相手のミスで2塁に陥りチャンスを作る。ここで、バッターはチームトップ打率を誇る橋本(岡山城東④)。追い込まれながらも、2日に1回全身ウエイトトレーニングをし、培ったパワーで詰まりながらもセンター前に落とし待望の先制点を和歌山大学にもたらす。その後も、直江ー安田バッテリーは抜群の安定感で奈良学園打線を翻弄する。守備からリズムを作り迎えた6回表。相手のミスにつけこみ0死1、3塁とチャンスを作り、ここでバッターは岡山の安打製造機小林(創志学園④)。センターに放った打球は相手のミスを誘い、さらにそのミスにつけこみ1塁ランナーの金谷(創志学園③)の好判断により一気にホームを陥れた。3点の援護をもらった直江はその後も危なげなく9イニングを投げきりリーグ戦初完封となった。終わってみれば、3塁ベースを踏ませない完璧な投球であった。これには、ベンチで必死に声援を送っていた島(履正社①)も満足げな表情を浮かべた。
本日も平日ではありましたが球場に来てくださった方々、SNSで戦況を見守ってくださった方々応援ありがとうござました。スタンドから沸き起こる拍手。声を出しての応援はできませんが、その拍手のひとつひとつに私たち選手はとても背中を押されています。明日の今リーグ最終戦、どんな結果で終わろうと『春の王者』たる姿を最後まで示したいと思います。また、4回生にとっては近畿学生野球連盟での試合が最後となります。111人の想いを背負い、一体となり全員で覚悟を持って戦います。そして、和歌山大学の歴史にかつてない勝ち点5での完全優勝を掴み取ります。
尚、次戦第5節3回戦vs奈良学園大学は10月5日(火)南港中央野球場にて、10時00分PB予定です。ご声援の程宜しくお願いします。
"誰かの為に"
4回生 副主将 藪下 和真