全日本大学野球選手権大会の中止を受けて | 和歌山大学硬式野球部のブログ

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 皆様こんばんは。

 5月も中旬を迎え、各地で真夏日が記録されるなど、春から夏への移り変わりを感じます。
日中と朝晩の寒暖差が大きくなり体調管理が難しい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
 和歌山県では先日、新型コロナウイルス感染対策のため発出されていた緊急事態宣言が解除されました。
しかし、大学通学者の多くの割合を占める大阪府で緊急事態宣言が継続されているため、今月末までの登学・課外活動の禁止が現時点で決定しています。
緊急事態宣言は解除されましたが、未だ部員の多くはアルバイトの収入もなく日々を過ごしており、改めて今回のコロナウイルスの影響の大きさを実感しています。

 
 4月2日(木)に開催された全日本大学野球連盟の臨時常務会議にて、第69回全日本大学野球選手権大会の6月から8月開幕への延期が決定されました。それを受け、近畿学生野球連盟でもリーグ戦の通常開催が難しいことから、トーナメント形式での代表決定戦開催に変更されるなど、状況はめまぐるしく変化していきました。その間に、緊急事態宣言が発出され、さらには対象地域が全国へと広がり、状況は悪化の一途を辿りました。
 
 そして、5月12日(火)に全日本大学野球連盟の臨時会議が行われ、第69回全日本大学野球選手権大会の中止が決定されました。また、上記の決定に伴い、近畿学生野球連盟2020年度春季リーグ戦も開催の中止が決定されました。
 
 このような状況下で、私たち大学硬式野球部員がリーグの昇格・リーグ優勝・全国大会出場・日本一などそれぞれの目標を目指す機会を失わないために、開催に向けてご尽力いただいた大学野球関係者の皆様、本当にありがとうございます。
 
 
 
 和歌山大学硬式野球部は目標を日本一、目的を人間形成とし活動しています。もちろん、今回開催予定であった第69回全日本大学野球選手権大会でも日本一という目標達成に向けて取り組んできました。このような状況下ではありますが、感染防止に最大限の注意を払いながら選手達はそれぞれで自主練習を行い、代表決定戦・全日本大学野球選手権大会での優勝に向け調整を続けていました。新チーム発足時から今までで伸ばしてきた力を出し切る機会がなくなった事に対しては、悔しい思いでいっぱいです。
 
 今回の中止という決定が、重く、受け止めることが辛い結果であることは間違いありません。史上初の大学野球選手権大会中止という出来事と向き合うことになりましたが、大学生としてこの出来事から目を背けず、どう捉え、何を学ぶのか。このような状況下だからこそ、学ぶこと、考えることを決して辞めず、人として成長をし続ける組織であるために、主将を中心に様々な取り組みを行っています。今しかできないこと、今だからできることなどをテーマにスピーチを全部員が行いました。また、少人数でのオンライングループミーティングにもチャレンジしています。今置かれている状況で、目標と目的を実現するためになにができるか。答えがないからこそ、考え続けます。
 
 幸いにして、秋季リーグ戦優勝・関西地区大学野球選手権大会(大阪市長杯)・明治神宮大会と勝ち抜くことができれば、日本一という目標を成し遂げるチャンスはまだ4回生にも残っています。チャンスは一度きりです。失敗も、妥協も、言い訳も決して許されません。

 戦いが始まるその日へのカウントダウンはスタートしています。練習が再開次第、新入部員を迎え90名を越える経験したことのない大所帯で活動をすることになります。人数が増えても、組織としての妥協点を下げず、常に今まで以上を目指していきます。
 
 同じく中止となってしまった、リーグ戦の地元紀三井寺開催。いつも地元和歌山の皆様、OB・OGの先輩方、大学関係者の皆様が球場へ駆けつけてくださいます。また、和歌山大学吹奏楽団の皆様の演奏で大きく盛り上がりを見せ、私たちにとってリーグ戦の中でも特別な位置付けです。秋季リーグで、多くの方と紀三井寺公園野球場でお会いできることを部員一同楽しみにしております。


 紀三井寺開催の際は、多くの地元和歌山のお店に紀三井寺開催ポスターの掲示をお願いさせていただいております。今回は中止となったため、掲示していただいたお店の方に中止のご連絡と撤去のお願いのため、お電話をさせていただく機会が数多くありました。このような状況下ではありますが、多くの方に弊部の現状を気遣っていただき、早く野球ができるようになるといいね!などと明るい言葉をかけていただき、本当に多くの方々に支えられて活動できていることを実感しました。


 和歌山県下唯一の大学硬式野球部として、今までに増して自覚と責任を持ち、そして結果で地元和歌山の皆様に恩返しできるようにと思うばかりです。


 これからも和歌山大学硬式野球部は、一人ひとりがチーム・自分自身と向き合い、今できることを考え続け、日本一に向けて邁進してまいります。
今後ともご支援、ご声援の程よろしくお願い申し上げます。


 
和歌山大学硬式野球部
主務 荒木拓海
主将 二田幸洋