第10週目の執筆を担当します、「フェルマー」です。
当初は、フェルマーの最終定理の証明で楕円曲線が登場してくる面白さを語ろうかと思ってペンネームを付けましたが、今年度で研究室を去る者として、「実験実習ティーチングアシスタント(TA)としての心構え」を残していくことにしました。
【1.受講生の名前を覚えましょう】
TAが接しているのはヒトであり、モノではありません。教える側と教えられる側の関係であったとしてもヒト同士の関わりであり、そこには人間関係が生まれるからして、名前を覚えるのは当然です。また、実験実習においてTAには安全に関する責任があり、受講生の危険な行為を見かけたらすぐに操作を止めさせなければなりません。数十人の受講生がいる実験室で、離れた場所からでも特定の人に作業を止めてもらうには、名前で呼べることが必要です。
【2.使用試薬や器具を深く理解しましょう】
TAという立場であったとしても、受講生からしたら先生の立場であり、給料を頂いているからして、真剣に準備に取り組むべきです。使用する試薬全ての中身に至るまで、それぞれの役割を把握することも当然です。TAなる者、あらゆる質問に備え、またトラブルに対応するため、使用する抗体やkitの製品情報、測定装置のマニュアルを取り寄せておくことも必要です。
次回のブログは、おピクさんよりお送りします。