【ある夏のこと】ホームレスっぽいおじさんを車に乗せた話〜前編 |  やさしい世界のつくりかた

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ボクは一般企業で

会社員として

20年間過ごし

42歳で退職

今はフリーランスで

主に動画編集を

仕事にしている

 

 

 

 

 

目次

 

1.はじめに:ある夏のこと

 

2.ホームレスっぽいおじさんを車に乗せた話〜前編

 

 ①コンビニに弁当を買いにいった帰りに

 

 ②冷やし中華を食べるおじさん

 

 ③郡上おどりに行こうとしつこいおじさん

 

3.まとめ:つづく

 

 

 

 

1.はじめに:ある夏のこと

 

 

2年前くらいにあった

あるできごとを

急に思い出したので書いてみる

 

 

どうして

あんな行動に出たのか

全くわからないが

とにかくおもしろかったことは覚えている

 

 

なんとなく長くなりそうな予感がするので

いくつかに分けて書いてみたい

 

 

2.ホームレスっぽいおじさんを車に乗せた話〜前編

 

 

①コンビニに弁当を買いにいった帰りに

 

ある夏の日

仕事がどうにもはかどらなかった

 

 

その日にはじまったことではなく

ここ2〜3日はスランプ状態だった

 

 

家から最寄りのコンビニはローソン

次に近いのはセブンイレブンで

普段はこの二つを利用しているのだが

気分を変えるために

その日はさらにもうちょっと遠い

ファミリーマートに行ったのだった

 

よく覚えていないが

何かしらの弁当を買って

その駐車場で食べた

 

 

コンビニを出て

最初の信号待ちをしている時である

 

ボクの車の1台前の車に

紙袋を持ったおじさんがつかつかと

歩いていって話かけている

 

 

しばらく話して何やら断られた雰囲気で

次はボクの車の方に向かってきた


 

おじさんがボクの真横にきたので

窓を開けると

「あのー・・郡上おどりに

 行きたいんだけど・・・

 乗せてくれないかな・・?」

 

 

郡上おどりとは

岐阜県の郡上八幡市で毎年行われている

市民が夜通し踊る祭りである

 

 

郡上おどりをやっているところは

ここから高速で1時間かかるところにある

 

 

もうすぐ信号は

青に変わろうとしている

 

 

毎日に少し退屈していたり

スランプだったりしたボクは

このまま家に帰って仕事を再開するか

このおじさんを乗せるか

天秤にかけたときに

なぜか血迷って

「とりあえず乗ってよ」

と口走ってしまった

 

 

おじさんは喜んで乗ってきた

 

 

服は見るからにボロボロである

 

 

②冷やし中華を食べるおじさん

 

おじさんは

聞いてもいないのに

色々話してきた

 

「今日実は西成に行ったんだけど

 仕事もらえるはずだったんだけど

 もらえなくて

 それでさっき電車でそこの駅まで来て

 郡上おどり行こうと思って」

 

支離滅裂である

 

ヒアリングした結果

 

・おじさんは60代

・歯が一部ない

・もともと豊橋に住んでいる

・大阪に日雇いの仕事に行った

・仕事をもらえなかった

・電車で戻ってきたが戻る電車賃が足りなかった

・郡上おどりには毎年行っている

・所持金は約700円

 

ということがわかった

 

 

定職がなく

家族もいないようだ

 

 

ボクも職に関しては

安定しているわけではないので

同じようなものだ

 

 

いきなりヒッチハイクできる

このおじさんが

なんだかすごい勇者に見えてきた

 

 

ちょうどお昼時だったので

「おじさんお腹減ってないの?」

と聞いてみた

 

 

「いや、大丈夫、大丈夫」

全力で遠慮していたが

 

 

そのまま今度は

ミニストップの駐車場に止まった

 

 

お腹減ってるんだったら

なんかおごるよ

 

何度か遠慮した後に

「いいの?」

とおじさんは喜んで

コンビニの弁当コーナーで

冷やし中華を選んでいた

 

他人の車の中で食べるには

あまりいいセレクトではない(笑)

 

しかも

3分前にあったばかりの人の(笑)

 

 

とりあえず

助手席で

おじさんが冷やし中華の汁を

なるべくこぼさないように

急発進急停止を避けながら

細心の注意を払って運転した

 

 

 

③郡上おどりに行こうとしつこいおじさん

 

おじさんはとにかく

今日郡上おどりに行きたいんだそうだ

 

「毎年行ってるんだ」

「楽しいよ」

「行こうよ」

 

何度か誘ってきた

 

郡上おどりは

一度も行ったことがなく

特に行きたいとも思わなかった

 

 

いくらなんでも

見知らぬおじさんと一緒にドライブして

たいして興味のない祭りにいく

元気と勇気とモチベーションが見当たらなかった

 

 

なので

郡上八幡までいける

電車の駅まで送っていく

ということになった

 

そこで問題になるのが

このおじさんが

700円しか持っていないということだ

 

 

しかたなく

再度コンビニに行き

お金をおろしてきて

おじさんに10,000円渡した

 

確か口座には30,000円くらいしかなかった

 

虎の子の10,000円だ

 

 

でもなぜかおじさんに

渡したくなってしまった

 

 

「電車賃ないんでしょ?これで行ってきなよ

そんで帰りの電車賃もこれだけあれば足りるでしょ?」

 

 

おじさんは目を丸くしていた

 

 

そして

目的の駅について

そこでお別れをする

はずだった・・・

 

 

 

 

3.まとめ:つづく

 

 

思ったとおり

長くなってしまった

 

話はもう少しつづく

 

ーーー

 

つづきはこちら↓

【ある夏のこと】ホームレスっぽいおじさんを車に乗せた話〜中編

 

 

 

 

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