理屈に合わない症状はなぜ残るのか?
治療活動をしていると、理屈に合わないケースをたまに見かけます。レントゲンやMRIで異常がでないのに、痛む。こちら側の検査をしても問題ない部分が多いのに痛みがなかなか減らない。逆に酷くなっている。
もちろん、内科領域などの別の疾患も疑うことはできますが、それもないとなってくると、なんなんだろうと思うケースをたまに経験します。これは、今までのケースで言うと疾病利得であることが多かったです。
疾病利得とは?
疾病利得とは、その病気や痛みをだすことで自分にメリットになる場合、機能的や器質的に体に問題がなくても、痛みを出すということ。
例えば、親の介護がつらすぎて、その介護をしなくても済むように腰痛を出していたり、職場のストレスが強すぎて、体の不調を引き起こすことで出勤しなくていい理由を作ったり、人によって状況はさまざまです。
特にメンタルが弱いとかいいたのではなく、その環境や状況のストレス負荷が、その人の許容量を越え続けてしまうと体が危険サインを出しているのだと思ってます。どうしようもない状況から逃げるために体の痛みを出すってことです。
痛みや不調を感じている時は、そこに意識がいくので、嫌なことを考えないで済みますから。
とはいっても、痛みが続くのはつらい。
ただ、これがずっと続くとなるとやっぱり、それはそれで大変です。この痛みや不調を乗り越えるためには、
まずなぜその痛みが起こっているのかの理解と、「絶対に治してやるんだ!」という強い気持ちが必要になります。
もしかしたら、きっかけになった状況を変えることも必要になるかもしれません。
その上で、強く前向きな気持ちが大事になります。結局気持ちかよ!そう感じるかもしれませんが、治すんだ!っていう気持ちがないと、本来人間がもっている回復スイッチが入らないんです。
ずっと不調だった男の子が、恋をしたら調子良くなったなんて話も聞いたことあります(笑)
ただ、気持ちの部分は1人でなんとかするのはなかなか難しいですから、専門家を頼るのも一つです。
体の方を整えていくと、心も自然と前向きになっていきます。だから、まずは体を整えていくことが一つ大事になります。ちょっと心に残しておくといいと思います。ではまた!
山形市の宮町整体院
渡辺