早川書房さまより、『蒸気駆動の男 朝鮮王朝スチームパンク年代記』キム・イファン、パク・エジン、パク・ハル、イ・ソヨン、チョン・ミンソブ/吉良佳奈江訳を献本いただきました。
タイトルの通り、初期期間が発達した「もう一つの」朝鮮王朝500年を舞台にして、「汽機人」と呼ばれる蒸気機関で動く人物が活躍する、同一世界設定の連作スチームパンク・アンソロジーで、飲み会で意気投合した作家五人が作ったものだという。ちょうどいい感じの薄さで読みやすそうなのだが、生憎〆切前でともかく紹介だけ。朝鮮王朝というとどうもテレビドラマの世界を想起してしまうのだが、パラパラ中身を見た感じではもっとグッとシリアスな感じで、なかなか読み応えがありそうでもある。考えてみれば朝鮮半島の歴史ほど東アジアで苦難の連続だったものもあまりないかもしれないなあ。