高温警報が解除されて、この前のような暑さは過ぎ去り


警報解除された日は、急に10℃程気温が下がって逆に寒かったくらいだけど


今は気温も戻り、比較的過ごしやすい暑さになりました。


年度末に向けて色々と毎日が慌ただしい中、色んなものが区切りを迎えているなと思うのだけど


この前も、無事に1つの演目が幕を閉じました。


この演目は舞台裏での早着替えもあったから、全ての衣装を写真におさめることは出来なかった(というか、忘れてた)けど。





この演目は、この先再演することはないみたいなので、この衣装や、特殊メイクの傷口とも今回でお別れ。


手袋やイヤリング等の装飾品が無かった代わりに、「傷口」があったこの演目。


他の衣装と同じように、傷口にもちゃんと裏に私の名前が書いてあって、不思議と愛着が湧いてしまいました。


楽屋にて、傷口で遊んだりもしてました。



本当、一つ一つ手作りしてくれてるから、1人1人微妙に傷が違うのです。


傷を付ける場所は、それぞれの自由。


毎回「今日はどこにする?」と、美容師さんが付けてくれたのだけど


私は立ち位置や動きと、衣装から考えて、いつも右の手の甲に装着。


顔や頭、そして首もと等、装着場所は本当にそれぞれでした。


この演目は、全てのパターンにおいて衣装も誰1人として同じものがなくて(出演者全員×3種類の衣装....どれだけの衣装パターンを考えたんだろう)


私も、グレーの羽織りやオレンジのスカートは、私の身体に合わせて0から作ってくれてるし


だからサイズも身体にフィットしていてちょうどいいし、何より衣装デザインが可愛いし、もう再演ないのがとても悲しいです。


初演が2023年だったこの作品。


2022年時点の採寸データに合わせて、衣装を作ってくれているのだけど


2025年の今、体重は確実に変化してるし、体型もきっと変わってるだろうから、リハーサル開始までずっと「衣装、大丈夫かな」って心配だったのだけど


公演終了まで、問題なく衣装を着ることが出来て、本当に良かったです。


体調管理も仕事のうち、と思う日々だけど


頭のてっぺんから足のつま先まで、全身を細かく採寸して、そのデータを元に衣装を選んでくれたり、0から作ってくれてるからこそ


その衣装を、デザイナーさんが思い描いた衣装本来の姿で作品の一部になる為にも


そして、衣装を綺麗に見せる・魅せる為にも


体型管理も仕事なのだと改めて感じました。


以前、別の演目での公演中、舞台上でドレスのベルト部分のホックが取れてしまった時も


公演中はパートナー役の同僚が、自然な感じで手で隠してくれて難を逃れて


幕間の休憩中に、衣装さんがサッと光の速さで直してくれた事もあったし


もちろん、衣装さんは嫌な顔一つせずに直してくれるけど。


学生時代、「もちろん共演者も大切やけど、それ以上にスタッフさんに感謝を伝えて、大事にせなあかんで」って師匠が教えてくれたのだけど


舞台って本当に多くの人がいて初めて完成するものだと、常々思う。


どんな演目でも、衣装さんはわかりやすいように衣装を設置しておいてくれるし


大半の人がパンティストッキングだけど私がパンティストッキング嫌いなので、「ヒロコは靴下ストッキングだよね」って、影響がない衣装デザインの時は常に靴下ストッキングを机上においておいてくれるし。


演者はもちろん、髪の毛してくれる美容師さん、舞台袖で呼び出ししてくれる人も、舞台さんも、幕間に舞台上掃除してくれるお掃除さんも、そして公演を楽しみに足を運んでくれるお客さんも。


どれが欠けても駄目だなぁと本当に思うし、誰か1人のミスが、お客さんにも影響しちゃう事もあるんだなぁと。


同じことをしていても、舞台には毎回小さなハプニングがいくつも発生していて、お互いにフォローし合う事で、舞台が生きたものなっているからこそ


6月のシーズン終わりまであと少し。

(夏も劇場は閉館しないので、夏にも公演あるけど)


今日の公演も楽しく頑張ろう。