大氾濫していたドナウ川、あれから水位も下がって


一部運行中止していた幾つかの路線も、昨日くらいから全面通行再開したみたい。


良かった。


いつも春頃に雪解け水による増水があるけど、同じような事が起きませんように。


そうそう。


一昨日、金曜日はハンガリー国立オペラ140歳のお誕生日でした。


1884年9月27日にオープンして、140年ってすごい!


日本では明治時代だったんだなぁ。


ハンガリーのオペラは、建設中にウィーン国立オペラが火災で全焼した事を受けて


完成当時から防火カーテンや、今でいう消火スプリンクラーの設置もあり


戦争中も大きな被害を受けず、そして一度も焼失することなく、140年前から今と同じ場所に、同じ姿で建っています。


しかも、それまで手動で行われていた舞台上の回転装置も、ハンガリーは世界初の油圧式を導入。


同じく、舞台後ろに小道具や衣装を運ぶ為の油圧式エレベーターも導入したのは、当時世界初だったみたい。


いつも、休憩中や気分転換にフラッと外の空気を吸いに行く、2階、3階のそれぞれのバルコニー部分も


そこに建っている作曲家等の像の写真を撮ったり、アンドラーシ通りが見下ろせて眺めがいいなぁなんて思ってたけど


火災等があった際、避難経路の確保として作られた場所みたい。


そんなハンガリーのオペラ。


お誕生日当日のお昼は、オペラの客席にいました。






いつもグランドフロアに座ることが多いので


久しぶりの最上階席かつ、立ち見席でした。


いつも見上げてるシャンデリアが目の高さ、天井画が近くて、あたらめてうっとりしてしまいました。


ただただ、目の前のことで手一杯な毎日だけど


オペラ140年の歴史の中に、私もその一員として、音を未来へ繋いでいるんだなぁと思ったら


外国人だけどハンガリー人として誇らしいような


うまく言葉にできない、とても幸せな気持ちになりました。


こんな美しい場所が私の職場だなんて、本当に幸せ者だなぁ。


なにより、今日も元気に歌えることが幸せです。


歌うといえば!


ハンガリーでのお仕事はお休みもらって


来週はスロバキアの国立劇場に歌いに行くのだけど


ワクワクと「ご一緒させてもらうの、私で本当に良かったのかな?」って恐怖がごちゃ混ぜの気持ち。


だけどやっぱり全部ひっくるめて、とっても楽しみ。


体調万全で楽しもうー!