金曜日、11月17日はブダペスト市の150歳のお誕生日でした。
ブダペスト市内の温泉、ブダペスト市交通局、色んな所で色んなお祝いをしてたみたい。
数日前から、トラムに乗った時には「ブダペスト市、150歳のお誕生日おめでとう」ってアナウンスしていて
なんだか1人で嬉しい気持ちになってました。
150年前、ブダ、ペスト、オーブダの3つが統合されて、今のブダペスト市が誕生したのだけど
お誕生日当日ではないけど、15日にコダーイの作品を演奏しました。
15日は、ブダペスト市100周年の祭典の為にコダーイが作曲したPsalums Hungaricusも演奏したのだけど
全曲コダーイ作品で構成された演奏会に、ハンガリー人と共に一緒に舞台に上がれた事、とても嬉しかったです。
Psalums Hungaricusは「ハンガリー詩篇」と言われてるみたいで、Wikipediaによるとブダペスト50周年記念祭典用に作曲されたそうなのだけど
歌詞は詩篇55篇をもとにしたハンガリー語で、とても繊細で壮大な、緊張感と開放感が常に背中合わせしている、不思議で素晴らしい作品だと思いました。
演奏会中、舞台上で演奏しながら、演奏を聴きながら
オーケストラ作品も児童合唱作品も、アカペラ合唱作品も、どの作品も(全作品、今回初めて知ったけど)とても魅力的で
母国語の作品を多く残して、母国の人々にこれだけ愛されながらも、世界的にも愛されている作曲家って素晴らしいなぁと思いました。
ハンガリー詩篇を、ブダペスト市150周年・作品が生まれて100周年というの このタイミングで
ハンガリー人と共に、ハンガリーで演奏する事が出来てとても幸せだったなぁ。
練習中、「これはコダーイがブダペスト50歳のお誕生日の為に書いた作品なんだよ〜」って教えてくれた隣に座ってた子と
「ってことは、作品が生まれて100年ってこと?すごいね〜」って驚きながら2人でPsalumsについて調べてたら
「楽譜の一部がモザイク画として地下鉄の駅の壁画になってる!」というのを発見したから、駅まで行ってきたけど
本当にコダーイって、ハンガリー人に愛されて、大切に思われている偉大な作曲家なんだなぁ。
それはそうと、ブダペスト市150周年を記念して開催されてた「ブダペスト市150歳おめでとうケーキ、コンペティション」
どこのケーキ屋さんが最終ラウンドに残ってるのか、とか楽しみにニュースを読んでいて
優勝のケーキが発表されてから、ずっと楽しみにしていました。
「ブダ、ペスト、オーブダのそれぞれで1番人気だったお菓子(材料?)を1つずつ使う」というのが条件だったみたい。
150年前はペスト地区ではピスタチオやパイナップルが人気だったのに対して、ブダ地区では葡萄や桃みたいな、よりフルーティーな味が好まれてた事も今回わかったみたいで、おもしろい!
そして、150歳のお誕生日ケーキに選ばれたNatalis。
3つの材料はヘーゼルナッツ、コーヒー、チョコレートを選んだそう。
せっかくなので、選ばれたケーキのケーキ屋さん、かつ考案者のいる店舗に食べに行きました。
このケーキ屋さんは1870年開業で、コロナ・パンデミック中で、2020年には150周年のお祝いが思うように出来なかった影響で
店内飲食禁止されてた2021年にも、150周年シールを貼って商品提供してくれてた、ブダペスト市の誕生より前からあるケーキ屋さん。
あの時「盛大にお祝い出来なかった中で、こうやってシール貼ってるの泣けるなぁ。150年がこの先も途絶えないように、応援したいなぁ」と1人で心が震えてたんだけど
そんなケーキ屋さんのケーキが選ばれたの、なんだかいいなぁ。
色んな人が、色んな状況で過去と未来をそれぞれに抱えてるのはわかってるけど
このケーキ屋さんが選ばれたのは、一消費者としてとっても嬉しい。
私はベリー系のケーキが好きなので、3つの食材と共にブルーベリーが効いていて味も好みの味でした。
ヘーゼルナッツとブルーベリーの相性っていいんだなぁ。
そういえば、イシュトバーン大聖堂前と、Vörösmarty広場のクリスマスマーケットも始まって、早速フラッと行ってきたけど
気温も下がってきたし、一気に冬がやって来た気分。
ただ「クリスマスマーケット行きたい!」という気持ちよりも
「お散歩ついでに一回行ったし、今年はもういいか」っていう気持ちが年々強くなってるのは何でだろう。
自分の中で特別感や新鮮味がいい意味で無くなって、季節を感じる為のものになりつつあるのかな。
来週、クラスコンサートで1曲重唱を歌う事になったし
冬に備えて、一口でも多くたくさん食べて、1秒でも長くたくさん寝よ。
久しぶりに本校舎のルームXの舞台で歌えるの、楽しみだなぁ。