時間はたっぷりあるのに、色んな事をあれもこれもとしているうちに


もう1ヶ月も経ってしまったけど、やっと少し心に余裕が生まれたので


先月18日のコンサートについて、色々思い出してみようかなと。



2017年の夏、ハンガリーに出発する直前に「行ってきます」コンサートをして以来


いつも帰国の度に小さなお喋りコンサートを開催していたのだけど


2019年夏の帰国時のコンサートが最後になってしまっていました。


だから4年ぶりの開催だったのかな。


世界中でパンデミックの影響を受けたこの4年間、とにかく色んなことがあり過ぎて


その分、私の気持ち盛りだくさんなコンサートになってしまいました。


お話と歌とで、ちょうど半分ずつくらいの時間配分を考えていたけど...やっぱりお話の割合が少し多くなってしまいました。


ハンガリーに関する説明はもちろん、途中に賞品付きのクイズ大会をしたり


曲目に関しては


魔笛・パミーナのアリアをハンガリー語で歌ったり



様々な角度から見て、ハンガリーにまつわる作品や、作曲家の作品だったり



日本歌曲も歌ったのだけど、日本歌曲に関しては私がハンガリーでこれまで歌った作品の中から選曲し


ハンガリー人作曲家、という事で、ゆりさんにも1曲ピアノソロを演奏してもらって





とにかく私の好きが溢れた、ハンガリーへの気持ちの溢れた、そんな時間と空間になってしまいました。


曲目の解説は...殆どしなかったような気がする。


当日、わたし自身が受付をしていたので


会場に足を運んで下さったお一人お一人と、演奏会の前から色んなお話をする事が出来たし


もちろん演奏会中は、大好きなハンガリーの事をお話しして、歌って


終演後も、お見送りしながらご挨拶出来たし


みなさんが、私の「好き」に温かく寄り添って下さったおかげで


どの瞬間も、一切背伸びする事なく、自然体のまま、とても幸せな時間でした。


会場にいらっしゃったみなさんも、同じ気持ちで幸せな時間と空間を過ごせていたら、とても嬉しい。


今回、「コンサートするよ〜!」と慌ててInstagramのストーリーやブログ等に投稿したところ


急なお知らせだったにもかかわらず、たくさんの方が足を運んでくれました。


中には、小中学校の同級生で、もう20年近く会えてなかった、モデルのお友達も来てくれて


彼女とは、いつもメッセージでやり取りしてるのだけど...もう感激。


お互い見た目は変わったし、彼女の立ち居振る舞いはピカイチだったし


だけど喋ったら、お互い当時と全く何も変わってなくて...


改めて、どこで何をしていても、自分の根幹は自分の中に揺るがずにあるのだろうと思えたし


原点回帰・初心ではないけど、なんだか自分の中にある、誰にも左右されない自分だけの「自分らしさ」に触れられたような気もしました。


自分が歌を始めたきっかけ、今こうやって歌ってる理由、歌を辞めたかった理由、でも歌を辞めなかった理由、続けてる理由、選んでないのに音楽を選んで生きてる理由、それでいて音楽に生かされてる理由


劣等感も含めて、様々な感情と闘いながら、色々と日々思う中だけど、結論として満たされてるなと。


息が出来ないくらい幸せに満たされてるから、苦しいのかなと。


あれからもう1ヶ月も経ってしまったなんて信じられないし


たった1ヶ月しか経ってない、というのも変な感じ。


随分と前のような気もするし、ついこの間のような気もするし。


暑いけど、適度に暑さに負けつつ、色々進めようと思います。