この前、伴奏科のクラスコンサートで
村田茉莉花ちゃんと共に、日本歌曲、ドイツ歌曲、ハンガリー歌曲を演奏しました。
そして、昨夜もブダペスト郊外にて、村田茉莉花ちゃんとの演奏でした。
いつもいつも、こうやってサポートしてくれるピアニストがいるから演奏できるんだなぁと
一緒に演奏してくれた茉莉花ちゃんに感謝。
そして、ちなみに今回の伴奏科クラスコンサートは、心躍る出来事がモリモリでした。
ハンガリー人のお客さんを目の前で、ハンガリー語を歌う事に対して
そんな機会ばかりだから慣れた、という事は一切なく
毎回毎回、不思議な感情と緊張感と、不安と諦めと、挑戦するぞという意気込みと、少しの絶望と、何とも説明し難い気持ちで準備を進めるのだけど
その上で、満足に歌えた事は一度もなくて
毎回「今日も最悪だったなぁ」「また駄目だったなぁ」と、歌い終わった直後に反省しながら舞台袖に戻るんだけど
今回のクラスコンサートでは、エラスムス(ヨーロッパにおける交換留学制度)でドイツから学びに来てるドイツ人の女の子と、そんな気持ちを共有出来ました。
彼女は、バルトークの作品を歌っていました。
「ドイツでドイツ語やイタリア語を歌ってる時には味わった事ない感情。外国人がどんな気持ちでドイツ語をドイツ人の前で歌ってるのか、それがどれだけの事なのか、よくわかった。」
と言っていて、控室にて外国人同士で盛り上がってしまいました。
以前、イチローが引退会見で「外国人」ということを話しているのを聞いて
というか、あの引退会見は号泣しながら見たのだけど
「外国人になれた事は、本当によかったなぁ」と彼女と話していて思いました。
ハンガリー語の作品を通して、日常生活でも日本語を大切に喋ろうと思えるようになれた気がするなぁと。
それにしても、伴奏科のクラスコンサートはいつも面白くて、楽しいです。
伴奏科のコンサートだから、歌だけじゃなくて、弦楽器だったり、管楽器だったり
楽器によっても雰囲気が全く異なるし
ステージも控室も、とてもほんわかしていて、それでいて賑やかで好きです。
歌は、女性だと基本ドレスで演奏する事が多いから控室の「色」も華やかだけど
楽器だと機能性重視なのか、黒のパンツ姿でシュッとしていることも多かったり、ジーパン・黒シャツだったり
それと今回、控室の電子ピアノの上にお洒落な置き時計が置いてあるなぁと思って近付いたら
「あ、それ時計じゃないの。湿度計が付いた、リードケース。めっちゃ便利なんだよ!」
とファゴットの子が教えてくれたり。
せっかくなら写真撮らせてもらえば良かった。
オペラ科の時、色んな偶然が重なって、コレペティの先生が変わって、それがきっかけでこうやって伴奏科にお世話になるようになって
コレペティの先生が変わった時は、本当に不安でたまらなかったけど
今、こうやってお世話になれている事が本当に嬉しいし、変わるべくして変わったのかなぁと。
去年伴奏科を修了した友達も聞きに来てくれていて
彼女のディプロマ試験でシュトラウスを歌って以来会えてなかったから、久しぶりに会えた事も嬉しかったし
お互いの近況を報告しあえて、2人で喜び合えた事も嬉しかったし
それらのやり取りを全部ハンガリー語でやりとりできた事も
何より彼女がとても喜んでくれて、ハンガリー語だけで話せた事が私は嬉しかった。
語学学習、昔から本当に大嫌いで苦手で
言語の成り立ち?には興味はあるけど、文法とか、喋る事などには全く興味がなくて、苦手で
大学生の時はイタリア語、ドイツ語、フランス語、どれも必修科目だったから履修したものの
特に英語は中学生の時から大嫌いで
「英語なんてどうせ勉強したって私の人生に必要ない。必要な時はパソコンで翻訳したりすればいい」
って言ってたのに、自分で選んで今があるのだから不思議。
それにしてもハンガリー語、喋れるようになりたいなぁ。
そうそう。
リスト音楽院、今年もツリーがピカピカ始まりました。



