先週の花火を延期した理由になった、気象予報が大外れしたことが理由で
気象庁の2人が責任を取る形になった事が
国内メディアではもちろんBBCや、日本でもニュースになっていました。
そんな花火大会が行われる予定だった20日は建国記念日で
多くの建物で国旗掲揚していたけど
花火大会が昨日に延期されたからなのか
今週1週間、殆どの建物で引き続き国旗がパタパタしていたような気がします。
世界情勢的に見ても、ハンガリーの経済状況的に見ても
「欧州最大」の花火を行うことについて、かなり賛否両論があったのは知っているけど
「催事」と大きく関わりのある、音楽という分野に携わっている一人として
お金だけではなく、当日だけでなく、うんと前から多くの人が準備をして動いていたはずで
肝心の昨日は、無事に花火が開催されてなにより。
様々な面で不安定な時こそ、音楽の必要性や立場、在り方について色々と考える事が多いけど
昨日の花火は、個人的なそれらを全て吹き飛ばしてくれる、そんな花火でした。
昨夜は、特に花火が打ち上がっている間は、あまり川面に風がなかったのか
煙が流れなくて、終盤に向けてモワモワとしてしまっていたけど
個人的には煙の匂いに
「あぁ花火の匂い!夏の匂いだなぁ!夏だなぁ!今年も夏らしい事出来た!」
と、嬉しい気持ちになりました。
それにしても、マルギット橋から自由橋まで
この距離、花火が打ち上がっていたと思うと、それも凄い。
それと。
9月1日から4日までMagyár Zeneházaにて
日本とハンガリーに関連したコンサートがあり
幸せな事に、3日と4日に開催のコンサートに出演します。
音楽院ではオペラ科を修了し、ここ数年はオペラ作品を中心に勉強してきている私ですが
3日の夜公演では、初めての室内楽作品を歌うことに、今からワクワクしています。
ワクワクが溢れてしまって・・・先日ウィーンまで行ってきました。
シューベルトが晩年、亡くなるわずか1ヶ月前に作曲したといわれる作品、岩上の羊飼いDer Hirt auf dem Felsen, D.965を歌うので
「シューベルトが音を紡ぎながら見ていた場所を見たいなぁ、感じたいなぁ」
と思って、ワクワクしながらシューベルトの生まれた家、そして亡くなった家に行ってきました。
生まれた家には、音楽室で見た「シューベルト」が居て
トレードマークの眼鏡もありました。
そして、亡くなった家はとても日当たりが良くて、明るくて、穏やかな気持ちになりました。
生まれた家と亡くなった家、本当にシューベルトの家にしか行かなかったし
お家に行ったからといって、別に歌が上手くなるわけでもないけど
思わずワクワクが溢れて、勢いだったけど行ってみてよかったなぁと思ったウィーン訪問でした。
それにアパートメントの他のお部屋は、今も住居として使われているそうで
「生活感溢れる!」という感じではなかったけど、窓や玄関を見ても人が住んでいるのがわかったし
同じ建物の一室が、教科書に載ってるような人が住んでたお家ってどういう感覚なのかなぁと思いました。
4日の朝公演ではジブリ音楽メドレー、夜公演では日本歌曲を歌います。
残り1週間、ジブリも関連作品、見直せるかなぁ。
日本歌曲も、音に彩りが加えられるような、そんな詩にぴったりの素敵な風景に出会えるかなぁ。
とりあえず、いっぱい食べて、いっぱい寝て、毎日を積み重ねて準備しよう。