2月末、びっくりするくらい暖かい日が続いていたのに

3月に入った瞬間、また寒い。

数日前は朝6時頃、布団に包まりながら窓の外を見たら

雪が降っていて「そんな馬鹿な」と思って二度寝をしたけど

やっぱり雪は降ってました。

まだNormafa辺りのブダ側ならわかるけど・・・

ペストの中心部なのに。

気付いた時には雪はやんでたけど、まだ寒い日が続きそう。


そういえば昨日、フランス語の発音を教わる為に

ブダペスト郊外まで行っていたんだけど

行く度に、いつも遊んでくれてる(教えてもらったり、リハーサルしてる間は待ってくれてる)可愛いお友達が

昨日は、手作りの陶器製の日本の国旗をプレゼントに用意して待っていてくれて



その上、オメガフルート(子供用の、頭部管がオメガになってる!)を吹いてくれて

世界のコインコレクションを見せてくれて



なんと5円玉をプレゼントしてくれました。

5円、ご縁っていうことなんて説明してないし、知らないと思うから偶然だけど

約3年ぶりに見て、触れた日本の硬貨に感動してたのに

5円玉も貰って、心ウキウキで帰宅しました。


3月3日の雛祭り、お寿司ケーキ。



ふと「夕飯のデザートに菱餅あったら可愛いな」と思い付いたので

適当に米粉を混ぜて、食紅を使って菱餅を作ってみたものの

やっぱり適当すぎたので小さ過ぎて

急遽、ゆで卵でお内裏様を作ったけど、やっぱり小さ過ぎました。

何事も、計画性は大事だなと痛感しました。

イクラ、美味しかった。



ハンガリー国内はとても落ち着いていて

物理的にわたしの周りも、今までと変わらない日常が流れているものの

やっぱり、街の至る所で世界で起こってる事の現実がたくさん溢れています。

ハンガリー人の友人から「ここはレートが良いよ」と教えてもらった両替屋さんには

開店時刻から閉店時刻まで、いつもガランとしているのに

連日、人が列を連ねて賑わっているし、貴金属屋さんも賑わっているし

日常の中にも、ふと街を歩いているだけでも色々と胸がいっぱいになります。

リスト音楽院も、ウクライナから逃げてきた学生たちを受け入れ

音楽の勉強を続けられるよう、学校としてサポートするという声明を出しました。

従兄弟が入隊する、という友人もいます。

この前、カーキ色のパンパンのリュックを背負った小さなお婆さんを見かけました。

帽子から、リュックから、身につけているあらゆるものに

ハンガリーの国旗やマークを身体中にまとっていて

ハンガリー語とロシア語かな、ウクライナ語かな

とにかく2ヶ国語を喋りながら、すごく不安そうに歩いていて

胸が張り裂けそうになりました。

そんなお婆さんを見て、衝動的にGoogleマップを開いて検索し

ウクライナ料理屋さんに行って、ご飯を食べに行ったのだけど

そこにも、逃れてきた様子の親子がご飯を食べていて

お客さんも店員さんも、みんなハンガリー語以外の言葉で喋っていて

その横で子どもがお絵かき帳に絵を描いていて

そこでも胸が張り裂けそうになりました。

でも、一方で「ロシア人」というだけで嫌がらせをされている現状があることにも悲しくなってしまって

それで衝動的に買いに行ったイクラを、雛祭りの時に食べたのだけど。







ボルシチも、サーモンのタルタルも、イクラも美味しかった。




偽善者と言われても、自己満足と言われてもなんでもいいけど

せめて自分が自分の力で出来ることを、と思って

スーパーでアレルギー対応食品を購入して、寄付してきました。

洋服含め、赤ちゃん用品、女性用品が足りてないって言ってたから

また行こうと思うけれど、スーパーに行く前に何が足りていないのか聞いてから行ってもよかったかな。

わたしがいる間も、多くの人が、様々なものを持ってきていて

少しでも、誰かの心とお腹が温かくなるといいな。