新型コロナウイルス感染拡大を受けて

ハンガリーは再び厳しい制限を、また突然、設けたのだけど

ハンガリー人の友人、先生たちのメンタリティに心底救われている毎日。

3月の時もそうだったけど、思えばあの時も突然だったけど

みんなそれぞれにショックを受けて、悲しんでいるものの

パニックにはなってない印象だし、“光”を探すのが上手な人たちで

だから本当に彼らのお陰で、わたし自身も

「あぁ、そうなんだ」くらいに受け止めれるようになってるのが

いい事なのか、悪い事なのか、果たしてわからないけれど。


自分の力でどうにもならないことに対して、過度に期待をしない
いい意味で悲観もしない
シンプルに事実として淡々と受け入れる
適度な楽観と共に、自分は捨てない
冷静に考える、分析する

そういうメンタリティは、本当に大事だなぁと。

ただ、この前友達と話していて

positive is negative, negative is positive.
positive is most negative word.

こんな世の中になってしまったね〜と。

日本語では、検査結果を「陽性、陰性」だけど

英語でもハンガリー語でも「ポジティブ、ネガティブ」と表現するから

そこで成立した会話だけど、とっても哲学的だなと。



そういえば、そんなこんな状況の中、新しいドライヤーを購入。

ドライヤーが突然動かなくなってしまって

一晩たった後、動いたものの、字の如く火花を散らしながら熱風を噴射してて

動くことには動くけど、火花散ってるしなぁと思って

電気屋さんへ行って、「風圧強いのが欲しいです!!!」と店員さんにお願いをば。

色々おすすめを紹介されたものの

「髪の毛が乾けばいい、速く乾けば何でもいい」という事だけしか拘りがないので

機能面とか色々説明してくれたけど、色くらいしか違いが分からず。

だから最終的に色で判断。

使ってて気分が上がりそうな、それでいて上品な人間にもなれそうな色。


硬水は髪を痛める(=だから髪の毛の為に毎日洗わなくなった人も多い)、とも聞くけど

わたしは髪の毛に対して拘りがないので、毎日洗髪するからドライヤーは毎日使うし

洗面所の鏡の隣(目の高さ)にぶら下げ収納だから、1日に何度も見るし

我ながら良い判断をしたなぁと。


それにしても、アルゼンチン在住の友人と

「ドライヤーって、どうしてドラマチックに壊れるんやろか」

という話題で盛り上がったけど

元々、わたしは基本ガサツな人間なので

コンセントはコード部分を軽く引っ張って抜くことが多くて

だからドライヤーは壊れる前に、いつもコンセント部分をダメにする事が多かったのだけど

ハンガリーのコンセントは、日本のものと違って3回りくらい巨大だから


コードを軽く引っ張ってもコンセントが外れず、いつもちゃんと根元を持ってコンセントから抜く

そんな、丁寧な生活をせざるを得なくなって、丁寧に生活出来るようになったから

コンセントに関してだけだけど

世間的には当たり前のことが、やっと当たり前に出来るようになって

今回初めて「ドライヤーの最期」に立ち会えたのかなぁと。

「わたし、もう動かれへん!!!」

って大声で泣き叫んでるばりの、とってもドラマチックな最期。

ちなみに、新しいドライヤー、風圧強めで機能面も申し分なし。



丁寧に生きる

お上品な色のドライヤーを見る度に、心がけてみようと思える、今日この頃。