全然関係ないけど、この前のスーパームーン。
Instagramにもアップしたけど、とても綺麗に撮れたので。
4月10日から13日はイースター休暇で
個人的に、とても学びの多い休暇だったなぁと。
この休暇中のオペラ科に課されてた課題の一つが
オペラ6本見て、次回のクラスで感想を言い合うという課題だったのだけど
正直、本当に見ることが辛かった。
というか、1つの作品(パルジファルと)の6つの演出(プロダクション)を見比べるというもので
上演時間が4時間の作品で、課題内容を見て、正直「マジか・・・」というのが最初の感想。
オペラ5本見て演出や表現などの観点で比較レポートを書く課題だったり、他にも課題があったのだけど
オンライン授業・レッスンに移行してから、学生側も色々と課題が増えている実感があるし
先生や学校側も教材準備や、色々と大変なことが増えているんじゃないかなと。
とりあえず、結論から言うと4時間×6本の鑑賞の課題はとても良かった。
1本、配信時間が終わってしまった関係で見れなかったけど。
イースター休暇に合わせて、多くの劇場がワーグナーの「パルジファル」を無料配信始めるなぁと思ってたけど
まさか自分がそれを5本も見ることになるとは・・・と思ったけど、この機会に見れて良かった。
この機会がなかったら、ワーグナーだし、4時間もあるし・・・5本も見ることはなかったと思う。
イースターに関連している内容だとも知らなかったし
だからこそ、ストーリーについて深い意味での「理解する」ことに対して、自分なりの考えを持つことが出来たし
パルジファルのという作品そのものにも興味を持つことが出来たし、色々、よかった。
イースター休暇前日の木曜日、何人かの友達がInstagramのストーリーで
「最後の晩餐」の絵のパロディ(オンラインスタイルの最後の晩餐)だったり
緑色の食事が並んだ食卓をあげてたりしてて、なんでだろうと思ってたけど
「知って」はいても、これまでこういう知識・経験が浅かったり、そもそも繋がってなかったり、無かったからこそ
パルジファルもそうだし、色々な学びがありました。
世界中がこういう状況の中、迎えるイースターで、
しかもこの状況で見るパルジファルは(5本は多すぎたけど)
わたしですら色々と思うことがありました。
そうそう。
イースター休暇中、土曜日に多くのハンガリー人が詩を投稿してるなぁと思ってたんだけど
チェコの大学で日本語を勉強してるハンガリー人の友達に質問してみたら
4月11日は、ハンガリーを代表する詩人ヨージェフ・アティッラの誕生日で
ハンガリー人にとっては「詩人の日」みたい。
彼は「小さい頃から、たくさんの詩を読んだ。みんなの前で読むのは苦手で、あんまり好きじゃなかった」と言っていたけど
時々、オペラの課題で出される「詩の暗唱」を、すごく上手に唱えてるみんなを見ててもそうだし
オペラ科の入試課題曲の中に「詩の朗読」があった時から感じてはいたけど
詩を大事にしている国民性って素敵だなぁと。
最近は、彼が「羅生門」を音読するのを聞いて、読めない漢字の読み方を教えたり
意味が分からない文章を簡単な日本語で言い換えたり、英語で説明したり・・・という事をしているのだけど
自分の勉強にもなっててとても良い。
冒頭の「金銀箔」という言葉の意味を伝えるのに、グーグル検索で画像を送ったり色々やり取りした結果
「ゴールドやシルバーが、アルミホイルみたいな状態の物」という表現に辿り着いたのだけど
本当に自分にとっても、いい時間。
話していて「確かにそうだわ」って思えることも多いし、多分、相手も同じような反応をしてるから、多分同じことを思ってるんだと思うけど
「わからない」ということがわからなかったり、自分のガッチガチな固定概念だったり、無意識な「日本」に気付くことも出来て、とても良い。
そんな感じ。
わたしの場合、この状況で無理にポジティブでいるのは非常に疲れるので
「ポジティブは諦めて必要以上にネガティブにならない事だけに注意する」
ってスタイルに変えたら、今のところは、色々と、とても良い。