なんだかなぁ。

コロナウイルスのことは書きたくないなと思ってるのだけど

今回はなんとなく書こうと思ったから、書く。

どうしても気が滅入る事、気を揉む事が多いこの頃。

この前の土曜日、メラート先生に会った際

「リスト音楽院も休校になるかも。そんな方向性で話が動き始めてるの。どうなるかは誰もわからないけどね。人生短いからBe Happyでいよう」

とお話してたのだけど。



ハンガリー政府は11日の午後、非常事態宣言を決定。

決定の数時間後には「発効」。

・ハンガリーへの入国禁止の国を決定
・大学校舎の閉鎖(オンライン授業等の提案)
・イベントの中止(屋内は100人以上、屋外は500人以上。映画館も含む)

というもの。


Egyetemekenとなってるから、政府としては、あくまでも大学だけの制限みたい。

最初、明日のコレペティのレッスン時間について、ミクローシュ先生もメンバーの「Singing lesson」という名前の3人のグループトークで

ベンツェと「ヒロコ、◎時から来れる?僕のレッスン時間と交代出来る?」というやり取りをしてたら

先生がこの写真と共に


「僕の理解が正しければ・・・オンラインレッスン、試してみる?」という冗談発言があって

冗談も理解できずに、写真はハンガリー語で全部は意味がわからなくて、Google翻訳とか辞書アプリを使いながら調べてみてびっくり。

その後、日本語でも情報が出て来て、色々と状況を理解し

そして、早速、今日のオペラの授業は、緊急事態だねってことで「休講」。

校舎内のカフェに居合わせたオペラ科メンバーでも

「まだ学校から何もアナウンスがないけど、無期限No classes, No lessons, No theater, No cinema, No operaだね。暗譜が捗るね~」

と話していて、気が滅入りながらも、せめて明るく健康に過ごそうぜっていうことで

「Have a nice No university days!」って言いながらバイバイしたのだけど。

学校からのメールで改めてびっくり。

これまでも定期的にコロナウイルス注意換気メールを、学校は配信してくれていたのだけど

今週からは、全ての高齢の教授(ミクローシュ先生によると70歳以上らしい)のレッスン、授業は全てキャンセルされていたり

その都度対応をしてくれていたのだけど

今回の緊急事態宣言を受けて、音楽院は、全ての"学校施設"の閉鎖(練習室も解放せず)。

そして、この"学校施設"には寮も含まれていて、寮にはハンガリー人しか入居出来ないのだけど

寮に入居中の学生は、全員明日には追い出されてしまうそう。



まだ、チラシも出来て間もなくて、

ピアニストの山神くんと、昨日、初リハーサルをしたばかりで

お知らせもしてなかった、多分、出演者全員、誰も宣伝出来てなかった再来週のコンサートも中止に。
(秋に開催したいな、という教授は仰って下さってるみたい)


もうこの時期は、修了試験コンサートであるディプロマコンサートがスタートしていて

ディプロマコンサートは、プログラムは勿論、その年に修了する学生が、日付、会場(必要であればオーケストラや、共演者も)、全てを自分でオーガナイズして決めて、お願いして、それに向けて全力で取り組んでる演奏会試験なのだけど

オペラ科は"ディプロマコンサート"は無いものの、代わりに、修了の評価に直結する演奏会が複数あるので、それに向けて準備が動き出す時期なので

「他の専攻のディプロマコンサートも、私たちのアリア試験&オペラ試験も、全ての毎日、どうなるのかね~、Who knows~」という、オペラ科での会話。

オペラ科は外国人がわたしだけで、あとはハンガリー人という環境だけど

これまでの小さなトラブル時も含めて、こういう時のハンガリー人の対応を見て、接していて、飲み込まれていて

真の意味でオペラ科は"インターナショナル"な環境とは言えないけど、でもだからこそ気付けることも、学ぶこともたくさんあって、とても有難い環境だと思う。

こんな時に思うのも変な話だけど、ハンガリーを留学先に選んで良かった。




ハンガリー国内での感染者は、11日現在12人。

コロナウイルス関連のニュースを見る度に、何とも言えない気持ちになって、表情筋が下に落ちてしまうけど。

健康で、心健やかに。