色々と構えていても、明後日の方向から色んな物が飛んできて、回避不能な毎日なのだけど

22日は新作ハンガリーオペラの上演でした。

エルケル劇場のビュッフェにステージを組んで、のショーケーススタイル。

当日はライブストリーミング配信もしていて、インド在住の友人も見てくれたのだけど(ライブ配信だけの予定だったから)

その後、YouTubeにも動画があがったから、時差もあるのにリアルタイムで見てもらったのが申し訳ない・・・。

(そのお陰で、家族にはYouTubeのURLを送ることが出来たけれど)


ソプラノは3人で1役を分担したので、そこまで分量は多くなかったけれど

作曲家さんの前で、喋れない言語で、というのは色々胃がキリキリしたし、とりあえずずっとパニックでした。

その上、24日にはオペラ2本を覚えて、その場で歌うページを指定されて、1人で歌い続ける

どこがどれだけ指定されるかわからない、恐怖の試験があったのだけど・・・

今回はあまりにも、色々とあまりにもだったので、指導してくれているペーテル先生と相談の結果、5月の試験で2回分の課題を受けることに。

(恐らく日本ではあり得ないけど、そんな対応があるとは・・・)

24日の試験をスキップすることが決まってからは、22日のオペラに集中することが出来ました◎

作曲家のバーリントさんは、英語がとっても流暢で、やたら速くて、普段聞いてる英語とは発音が違うなぁと思ってたら

ニューヨーク在住17年とのことで、なるほど納得。

バーリントさん、あまりにもわたしが苦戦してるところは、可能な範囲で音を書き換えてくれたり、休符を増やしてくれたり、とても優しくて紳士的な方でした。

なにより衝撃だったのが、本番前、お手洗いでメラート先生とお会いして、「明けましておめでとう~」というやり取りをしたのだけど

終わってから、爆笑しながら「ヒロコが出ること、知らなかった!だってハンガリー語のコンテンポラリーオペラだから。でも、ハンガリー語完璧だったよ!だから24日の試験、スキップすることにしたのね!」ってハグをしてくれたこと。

ハンガリー語がハンガリー語に聞こえたのは、今回も発音見てくれたモニカのお陰だと思うし、なにより、バーリントさんの曲のお陰と思う。

とても難解なリズムが多くて苦戦してた時も、上演後の、オーディエンスに向けたインタビューでも「ハンガリー語のリズムや音程は、他の言語と異なる。歌詞を音読したリズム・音程を記譜した」と言ってたから。

今現在、"顔文字の記号の一部"としか認識できてない&アルファベットすら読めないロシア語と

単語一つ一つ辞書で引いて、発音記号を調べながらでないと音読できないフランス語と戦ってるのだけど

ロシア語に至っては辞書すら持ってないから、ミクローシュ先生が読んでくれたのを、とりあえず一心不乱に書き込んだら

ひらがな・カタカナ、ハンガリー語ごちゃ混ぜの楽譜が出来上がってしまって、楽譜見る度に爆笑してるのだけど(清書しないと、駄目だ)


語学って凄いなぁと。



胃がキリキリしてたハンガリーオペラ、いろんなことが不安で不安で仕方なかったけど

終演後は、みんな「終わったね!!!」と顔が晴れやかだったし

なにより作曲家であるバーリントさんがとても喜んでいたので、よし。

音楽のことを一旦書き始めると、内容が膨れ上がりすぎて長くなるので、あまり良くない。