オペラの翌日、2時間弱の睡眠だったけど、起床してから洗濯機を回して、洗濯物を干して

電車に飛び乗ってウィーンに行ってきました。

本当は学校が休みになる直前に、えりちゃんとウィーン行く予定を立てていたのだけど、お互いレッスンが入ってしまって断念したものの、諦めきれなかった気持ちもあり。

何よりもこの2ヶ月間、寝ても起きても、ハンガリー語ハンガリー語ハンガリー語で

それなのに満足にハンガリー語を歌えるようにはならなかったし

それでも1月中旬には、ハンガリー語の新作オペラお披露目会があるので

「ハンガリー語が聞こえない所に行きたい」と、オペラが終わった瞬間に思って

「あ、クリスマスマーケット行きたい。ブダペストのクリスマスマーケットしか知らないわ、わたし!」と咄嗟に思って、ウィーン行きを決めました。

月曜日はイタリア語の筆記試験があったし、個人レッスンも2つあったから、勉強も出来る貴重な休める日だったのだけど、そんなことより心を安めねばと思って。


この写真、到着直後に撮影したんだけど、本当に表情が死んでいて・・・結論、行って本当に良かった。

本当は国立オペラや、フォルクスオペラで何か面白そうなのやってたら、見て、一泊して月曜の始発で帰って来て、学校直行すればいいかなと思ったんだけど

演目が魔笛(もちろんドイツ語)だったので、「魔笛は今は聴きたくない」と思って、「クリスマスマーケット巡り」だけを目的にして日帰りで行ってきた。

とりあえずウィーン着いたら、インフォメーションセンターのお兄さんに「どこのクリスマスマーケットがおすすめ?」って聞いて、いくつかのマーケットへ。

シェーンブルン宮殿、市庁舎前、そして最後にベルヴェデーレ宮殿、マリア・テレジア広場、シュテファン寺院前。













ハンガリー語から逃げるように行ったのに、あちこちのクリスマスマーケットで、たくさんのハンガリー語が聞こえてきて

もちろん、ドイツ語は良く聞こえてきて、時々ロシア語、イタリア語、あと本当に時々日本語が聞こえてきて

「ほぼ同じ条件で行けるスロバキア・ブラチスラバに行くべきだったかなぁ」って一瞬思ったのだけど

ドイツ語はさっぱり何言ってるのかわからない状態だから、そんな中でハンガリー語が聞こえてくる状況に

「あ、ハンガリー語だ。ふむ・・・それ、美味しいんやな。なら自分もそれ買ってこよ」って心の中で思ってる自分がいて

あれだけ「ハンガリー語から離れたい!」と思って突発的に来たのに、ハンガリー語にホッとしてる自分がいて、よかった。

翌日、友達や先生たちに「ハンガリー語、いっぱい聴こえてきたでしょ?しかもオペラの演目、魔笛だったの?今は魔笛から離れて正解!」って大爆笑されたけど。


シェーンブルン宮殿の前には巨大パンダがいて、ハンガリー語を喋ってたお姉さん2人組の写真を撮ってあげたら、お礼に撮ってくれた。

この巨大すぎるパンダ、中から会話してくれるシステムで、色んな意味でとってもゆるかった。



ブダペストのマーケットが今年もヨーロッパ1位に選ばれたっていうのもあるからかもしれないし

個人的な好みかもしれないけれど、わたしはクリスマスマーケット、ブダペストのが好きだなぁと思いました。

確かにキラキラしてるし、宮殿も市庁舎もライトアップも全部綺麗なんだけど。

それと、ツリーも。

これはベルヴェデーレ宮殿の、そりツリー。

なかなかユニークだけど、やっぱりクラシカルがベースのツリーが好きだ。



自分で自分の表情の変化に驚くけれど

本当にクリスマスマーケットだけを目的に行ったのだけど

素敵な気分転換になりました。


あと、「オペラと言えば」だった、あの賑やかな地下鉄出口のオペラトイレが普通のトイレに変わってて

思い出と現実はこうやってずれていくんだなぁと思いました。