秋休みにスペインに行った事を書こうと思ってたけど、まずは恥を承知で比較的長くなってしまったけど雑記。


火曜日に病院に行って、金曜日の朝まで休息中。

とりあえず、金曜の朝にまた通院して、良くなってるのを願うのみ。

精神的にも体力的にも「やっと休めた」とは思ってるものの、こういう休み方をしたくなったとも思うし

今でよかったなと思ってるのも正直なところ。

「水曜、木曜のレッスン行けないです」って先生たちに連絡をしたら

一人の先生からのメールの文面に

「Good silence days」という表現を見つけて

なんだか素敵だなと思いました。

とりあえず、good な silence daysを送ろうと思う。



土曜の歌のメラート先生のレッスン中、歌っている時、喉に違和感があって

その違和感は多分自分と、普段の声を聞いてる先生くらいにしかわからない微妙な違和感で

その時は注意を払いつつ、様子を見つつ1時間レッスンしてもらったのだけど

喋り声は何の異変もないし、ただ高音域の声質と、筋肉の動きが、微妙に普段と違う違和感があって

日曜は歌わずにいたのに、月曜のコレペティのミクローシュ先生のレッスンでも、微妙な違和感を感じることには変わりがなくて

日本にいる時は、家族に「ん?また調子悪いの?」と必要以上に心配をかけてしまうほど

少しの鼻腔の違和感でも病院に駆け込んでたわたしだけど、ハンガリーに来てからはなんとなく病院から足が遠退いていたものの

なんとなく嫌な違和感だと直感的に感じたから、急遽メラート先生に連絡を取り、喉のお医者さんを紹介してもらって、病院に行ってきた。

先生がドクターと連絡を取って下さり、わたしは先生から言われた時間に言われた病院に、すがる思いで行ったのだけど

これまで足が遠退いたとはいえ、日本の保険会社を通して何回かこちらで病院にかかったけど

医療通訳をつけてもらったり、日本語が喋れるお医者さんに担当してもらったり・・・の、全部、私立クリニックにお世話になっていたんだろうなぁと気付くきっかけにもなりました。

病院に到着したものの、とても広い敷地で、いくつもの病棟がそれぞれ独立していて

守衛さんに訪ねるもなかなか英語が通じなくて、乳幼児レベルのハンガリー語でなんとか指定された病棟にたどり着いたものの

受付システムもよくわからず、どこが待合室なのかもわからず

とりあえずスタッフオフィスっぽい所にいた看護師さん達に話しかけてみるも「Excuse me」に対して

「ごめん、英語わからん」ってハンガリー語で返事が返ってくるほど英語が通じず、そこでもわたしの拙すぎるハンガリー語に付き合ってくれて、優しく説明してくれました。

その時に先生は別の病棟でオペ中で、どれくらいオペに時間がかかるか未定だけど、とりあえずオペから戻って来たら診察してもらえることがわかり、2時間くらい待って、診察をして頂けました。

先生も、看護師さんも英語が得意ではなくて、わたしでもわかる簡単なハンガリー語で状態等をお話ししてくれて

どうしてもわたしが理解できない、知らないハンガリー語の単語は、隣で診察を受けてた患者さんや、隣で診察していたお医者さんが助けてくれました。

(お医者さんがメラート先生にお手紙を書いて下さったのが、すごく安心しました。)

後で調べてみたら、思った通り国立病院にお世話になったみたいなのだけど、話には聞いていた通り英語が殆ど通じなくて、もっとハンガリー語頑張らないと・・・とも思いましたし

言葉も乳幼児レベルで、一人で行ったのに、病院で待ってる時も、診察中も、全く心細くなかったのは、ある意味少し心臓に毛が生えた証拠なのかなとも思いました。


今回、一番驚いたのが声帯を診察する際、アルコールランプが登場したこと。

歯医者さんも使うようなデンタルミラーを使って診て下さったんだけど

デンタルミラーを手に取った後、マッチを取り出したので「マッチで熱消毒するのかな」と思ったら

アルコールランプを取り出して、アルコールランプに着火→デンタルミラーの熱消毒をしていて

「おお!そうやるのか!なかなかワイルド!」となりました。

処方されたお薬も、1つはガラスの密閉容器に入っていて(開封の仕方がわからなくて、グーグル検索したらアンプルという容器みたい)

細長くなってるガラス部分をへし折って、服用するので、なかなか色々と凄いなと。

一応薬の成分とかを見てみたものの、詳細も全部ハンガリー語で細部までは調べきれないから、理解しきれない状態で服用するのは不安は拭えないけど

薬を服用して様子を見ていたけど、何も副作用とおぼしき症状は出ていないし

「just trust me!」と仰る先生が紹介してくれたお医者さん、信じるしかないですし、不思議だけど、自然と信じてる。

昔、学生音コンの名古屋予選1週間前に、喉が変で、駆け込んだ京都の初診の耳鼻科で

「僕を信じて、コンクール当日まで絶対歌わないで!君の歌は聞いたことないけど、絶対いい歌が歌えるから!保証する!」

って言われて、初診だったにも関わらずその説得力に「わかりました、信じます」って黙って

コンクール当日、本番前の発声時間まで一切練習せず、歌わずに我慢したけど

結果、お医者さんが仰っていた通り、いいコンディションで歌えたのを思い出しました。

あの時も、今も、同じオペラアリアに苦戦してるのは偶然なのか、なんなのかな。

幸い、悪いシチュエーションではないということだし

「金曜日にまた様子を見せに来てね!」ということなのだけど、細胞レベルで健康一番だなと思った雑記。