遅ればせながら明けましておめでとうございます。

今年もゆるゆると、自分の速度で続けていけたらなぁと思います。


12月20日頃から冬休み?になりましたが、クリスマス休暇以外はオペラの稽古な毎日。

今回も年末年始は日本に帰らず、ハンガリーで過ごしました。

クリスマスは、いつもお世話になってる碓井くんとお寿司パーティーをした後

今回も聖イシュトバーン大聖堂のクリスマスミサへ。

前回は気付かなかったけど、ミサの終了後にみんなで国歌。(この前覚えたお陰で歌えた!)

その後、ヘンデルのメサイア・ハレルヤコーラス。

クリスチャンではないけれど、やはり今回も行ってよかったと思う。

年末は30日~1日がオペラ稽古お休みだったので、慌てて大掃除&"なんちゃっておせち"作り。

年越しは、年越し蕎麦を食べた後

エルケル劇場で、メラート先生もオルロフスキー役で出演されていた"こうもり"を観劇しながら新年を迎えました。

全部ハンガリー語上演(英語&ハンガリー語字幕)で、台詞のアドリブはわからないものも多かったけど。

2幕の舞踏会で"ハンガリーの貴婦人"になり済ましてるロザリンデが歌う「チャルダシュ」前の台詞で

👦「君はハンガリー語を話せるのかい?」
👧「えぇ、少しだけ」
👦「僕はハンガリーの音楽が大好きなんだ!」

っていう台詞のやり取りは、字幕見なくてもお客さんと一緒に笑うことが出来て・・・よかった。

ハンガリー人にとって"ハンガリーの歌"っていう設定を思ったら、歌詞そのものにもなんだか無性に心打たれてしまって、自然と涙が溢れてました。

終演後、劇場がシャンパンを振る舞ってくれました。
劇場屋上から打ち上げ花火も上がり、とても華やか。

その後はドナウ川までお散歩して夜景を楽しみました。

何度見ても、ドナウ川の夜景は素晴らしいと思います。


お正月は、なんちゃっておせちの出番。

日本から持ってきてたゴボウ&お餅以外は、基本的に普段のスーパーで、しかも大晦日の午前中(殆んどのスーパーが14時閉店)に慌てて調達したので、栗無し栗きんとん(餡だけ)、紅白なます(いい大根がなかったから蕪で代用)など。

ニシンの酢漬け(バケツ売りだけど)には、わたしにとってお正月の味がして感動しました。

色々足りてないけど、気分がお正月になれたから良し。


お正月も2日から毎日稽古が始まっていて、基本的に本番まで毎日10時~14時、17時~21時のプログラムで1日2回の稽古。

鏡餅も用意出来なかったし(アジアンスーパー行ってみたけどなかった)

そもそもあまり"お正月"という実感はなかったのだけど

3日の休憩時間中、お昼ご飯を食べに帰宅してしていたら

年末に母が送ってくれた小包が届きました。

フリーズドライの七草粥とか、お正月グッズが三が日に届いてホクホク。

今朝は1月7日、無事朝御飯に七草粥を食べることができました。

(昨年はハンガリー風七草にしたけど、今年は時間がなかったから助かった)

そういえば年明けの稽古で、カザフスタンの子が「カザフスタンの食べ物だよ!」と、馬乳で作られた乾燥チーズ?(乾燥ヨーグルト?)みたいなものをくれました。

そのまま食べる、って言ってたから頑張って試していたのだけど

ビックリするほど硬くて、もはや噛むというよりは歯で削る感覚で、でもしょっぱくて不思議な美味しさがあって

ハンガリー人の子と二人で、ずっと稽古中ガジガジかじってました。

初めて馬乳製品を食べたけど、カザフスタンでも馬肉を食べるそうな。


年末からというもの、最近は本当に日本語を喋る時間が無くて、とても恵まれた環境だなと思う。

頭もパンクして時折パニックになってるし

言葉がわからなくて悲しい思いも寂しい思いもするけど、助けてくれる人たちがいてくれることが嬉しいのと

年越し"こうもり"でも思ったけど

もっと考えずに英語を英語で理解できて、ハンガリー語も脳内で英語や日本語に置き換えずに処理出来るようになりたいと強く思う。


2019年、健康的で笑顔な一年になりますように。