こんな事を書くつもりはなかったのだけど
Twitterを見ていたら、日本でも少しばかり話題になっているようなので、なんとなく。
ハンガリーでは12日、新しい労働法改正法案が可決されたそうです。
天皇誕生日レセプションの翌日である12日の夕方、13日、あと恐らく14日も16日も、ブダペスト中心部は混乱してました。
オペラのお稽古が早く終わった(15時~20時の予定が、"ヒロコはもう帰っていいよ~"と18時前に自由になった)ので
学校を出てみると、トラムが全然動いてない。
普段なら少し待ってればトラムが来るし、振替輸送バスがあるのに、そのバスもない。
周りの人に聞いても「わからないわ。とりあえず、わたしもずっと待ってるけど来ない」とのこと。
で、少し遠くのスーパーで買い出ししたかったから、次のトラムの停留所があるアンドラーシ通り(世界遺産にもなってる大通り)まで歩いて行ってみたら衝撃を受けました。
デモが行われていて、英雄広場の方からどんどん人が押し寄せてきていて、デモに参加しているの一部の人は警察と怒鳴り合ってる。
これまで何回か遭遇したことのあるデモとは、正直雰囲気が全く違いました。
突然のデモだったのか、今回は大使館からの注意換気メールも来てなくて、とにかく怖く感じたので、何か情報を得なければと思ってしまい、近くにいた優しそうなカップルに聞いてみたら
「彼らは国に対して怒ってるんだよ。政治でね、残業時間の新しいルールが、さっき国会で決まったんだ。彼らはきっと国会議事堂まで行くんじゃないかな」
とのこと。
数日前から「残業に関する法案で議会が酷く荒れている」ということはニュース等で見て把握はしていたし、
直前の日曜日にも大掛かりなデモが行われていたらしい、ということはなんとなく知っていたけれど。
12日、スーパーに行くのは諦めすぐに帰宅したものの、17時頃から始まったデモは5時間以上(22時以降まで!)も行われていたとのこと。
そして、13日はまた別のルートでデモをしていた(それによってトラムも止まってたみたい)とのこと。
デモ隊が催涙スプレーを警察に向かって噴射した!とか、催涙スプレーを噴射したのは警察だ!とか、拘束された人もいるとか。
14日の朝、大使館から注意換気のメールが来ていましたが、大使館からの連絡が頼りとはいえ
自分自身でも、普段からニュースには、なるべく偏りなく、必ず目を通すようにしなくてはと再認識した出来事でした。
知っているからといって何かが変わるわけでもないけれど
何より、情報がないということはとても怖かった。
少しずつ理解できるハンガリー語も増えてきたとはいえ(雀の涙レベルだけど)、言葉が通じないのも怖かった。
ハンガリー語、がんばろう。
英語、がんばろう。
「音楽を勉強するんが留学やないで。留学は"そこで生活する"ということやで」という師匠の言葉の意味を思いました。