10年近く、いつかヨーロッパで迎えたいと思って夢見ていたこの日。

今日11月1日は「万聖節」という、日本でいうお盆のような祝日。

ここ数日、お墓のことばかり考えて調べていました。

ブダペストにはブダ側とペスト側に1つづつ、大きな墓地があるらしいことがわかり

ブダ側には作曲家のコダーイ、バルトークが眠っていると聞いたので、早速ブダ側のファルカシュレーティ墓地へ。


すっごく大きな墓地で、大勢の人&たくさんのお花屋さん。


案内所のお姉さんに、コダーイとバルトークのお墓の場所を教えてもらって、地図も手に入れて、完璧!

お陰で、このひろーい墓地でも迷わず辿り着くことが出来ました◎

バルトークのお墓

コダーイのお墓

日本のお盆として考えたら、お墓の写真をパシャパシャ撮るなんて失礼だしタブーかなと思ったので、ここではバルトーク、コダーイ、ショルティの3人だけ記念に撮影しました。

色とりどりのお花に、たくさんのキャンドル、全てのお花が故人のために、それぞれ彩られていて、本当に素晴らしい空間でした。

ベンチに座ってじっとお墓を見つめている人、手を合わせて合掌(?)している人、長い間語らっている人

みんなそれぞれの時間を、それぞれに過ごしていました。

お花もカラフル。ただ、菊科のお花が多かったかな。

菊のお花=仏花とばかり思っていたけど、こちらでもお花を手向けるのは菊科が多いのかな。


何はともあれ、シュトラウスによって描かれた 「万霊節」の様子をこの目で見ることが出来て、本当に嬉しい。

あまりにも嬉しくて嬉しくて、「ほんまに綺麗なんやで~」と約10年前にレッスン中にポロッと教えてくれた京都の師匠に、興奮のあまりLINEを送ってしまいました。

それに5月が待ち遠しくなりました。


そして、日が暮れてからはペスト側のケレペシ墓地へ、モツレクを聴きに行きました。

お墓のリサーチをしている時に、ケレペシ墓地で17時からモツレクやるらしいという情報に辿り着けたので◎
(ポスター貼ってあったから、ファルカシュレーティ墓地の教会でもコンサートは開催されてた模様。)

夜の墓地も、とても幻想的でした。(キャンドルだけの撮影ですが)

屋外でのモツレクで、演奏者も寒いし、聴衆も全員立って聞くスタイルで寒いし・・・だけど、みんなじっと耳を傾けていました。

日本だと曲の素晴らしさは勿論、難易度や技術的なこと、音符にばかり意識がいってしまうと思うけど、上手いとか下手じゃなくて、祈ること・死者を思うこと。

あんなにあっという間に感じたモツレクは初めてで、ここでモツレクが聴けて良かったと思いました。寒かったけど。

日本で考えると、お盆にお寺の屋外で、みんなでお経を大合唱・・・みたいな感じなのかな。お経というか、声明かな。


今日は万聖節。そして明日は万霊節。

明日は念願の、万霊節のウィーン(のお墓)へ、サクッと1人で向かいます。

昨日の夕方に「2日にウィーンのお墓行こうと思うんだけど暇?」って突然LINEしたのに

「Allerseeren!ロマンチストやなぁ!俺も行く!」と反応してくれた、素敵なお友だちに久々に会えるのも楽しみ。

お天気だといいな。