13節
*旧約聖書:ネヘミヤ記
*白いハスのような聖典:〔第7章 今は昔の物語〕
ネヘミヤ記
9:1-14
1 月の24日、イスラエルの子どもたちは集まり、断食し、荒布を着て、身に土をふりかけて覆いました。
2 イスラエルの子孫は、すべての異なる民族グループと分かち合い、彼らの罪と祖先の罪悪を告白しました。
3 彼らは自分の立場に立って、1日の4分の1が彼らの神ヤハウェの律法の本を読み、別の4分の1が彼らの罪を告白し、彼らの神ヤハウェを崇拝しました。
4 イエス、バニ、カドミエル、シェバニヤ、ブンニ、シェレベヤ、バニ、ケナニはレビ人の祭壇に立って、彼らの神ヤーウェに向かって大声で叫んだ。
5 レビ人のイエス、カドミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェアベヤ、ホディヤ、シェバニヤ、ペタフが言った、
「あなたの神ヤハウェを立てて賞賛してください。永遠にいつまでも。
誰もが彼の栄光の名前を賞賛しましょう。
その名前はすべての祝福と賞賛を超えています。
6 あなたはヤハウェです。あなたはただひとりのヤハウェです。
あなたは無窮の宇宙と、また、地上に存在するすべての生物、海のすべての生き物を、その神秘的なすべてを創造しました。
これらすべてに命を吹き込むなら、宇宙のすべてがひれ伏して礼拝します。
7 あなたは神ヤハウェ、アブラムを選んだ人です。
彼はカルデアのウルから連れ出され、彼の名前はアブラハムとされました。
(カルデアとはバビロニアとしても知られています。)
8 あなたの前に彼の心が真実であることを知って、
あなたは彼と契約を結びました。
カナン人の土地、ヘト人、アモリ人、ペリジアン人、ジェブ人、ギルガシ人の土地をその子孫に与えるために。
あなたはこの約束を果たしました。
あなたは正しいです。
9 エジプトでの先祖の苦難をご覧になられ、
紅海の近くで彼らの叫び声を聞いて、
10 ファラオと彼のすべての臣従、そしてその国のすべての人々に、多くの兆候と奇跡が行われました。
彼らが私たちの先祖に対して荒々しく振る舞ったことを、あなたは知っていました。
このようにして、あなたは今日勝利した神の名声を知っています。
11 あなたは私の先祖の前で海を割った。彼らは海の乾燥した地域を歩いた。
あなたは迫りくる敵を、しっかりと渦巻く水の中へと深海の底に投げ込みました。
12 昼間は雲の柱、夜間には火の柱をもって、
あなたは私たちの先祖を導いて、彼らの歩く方向を照らしました。
13 あなたはシナイ山から天に下って来た。あなたはあなたの人々と話し、彼らに良い法律と健全な教えを与えました。
14 あなたは彼らに聖なる安息日を保つように教え、召使いモーセを通してあなたは彼らにあなたの律法を与えられました。」
9:37まで続きます。
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このレビ人の詩想の声が四人の大梵天王の詩句と重なり合う。
白いハスのような聖典:〔第7章 今は昔の物語〕
四人の大梵天王の詩句
(一)またその国界の諸天の宮殿ないし梵天王の宮殿まであまねく六種類に振動し、東西南北・上下に揺れ、動き、震えた。さらに大光が普く照らして世界に遍満し、諸天の光に勝れている。その時に東方の五百万億の国土の諸々の中の梵天の宮殿は、光明が照り輝いて常の明るさに倍増している。諸々の梵天王は各々においてこの思いをなして、現在において、宮殿の光明が昔より未だ有らざるところである。どのような因縁をもってこの瑞相を現出しているのであろうか。この時に諸々の梵天王はすなわち各々がお互いに集まって、共にこの事を協議した。しかも彼らの会衆の中にひとりの大梵天王がいて、〈一切の衆生を救う人〉と名付ける。諸々の梵天王の集団のために詩句を説いて語った--
(二)その時に偉大な神通力と智慧の勝れた人という如来は、黙然としてこれを許された。また諸々の僧侶よ、東南方の五百万億の国土の諸々の大梵王は、各々自ら宮殿の光明が照り輝いて昔より未だ有らざるところなのをもって、歓喜し踊躍し希有の心を生じて、すなわち各々がお互いに集まって共にこの事を協議した。時に彼らの会衆の中にひとりの大梵天王がいて、名を〈大悲を持つ人〉という。諸々の梵天王の集団ために詩句を説いて語った--
(三)また諸々の僧侶よ、南方の五百万億の国土の諸々の大梵王、各々自ら宮殿の光明が照り輝いて昔より未だかつて無かったことを見て、歓喜し踊躍して希有の心を生じ、すなわち各々がお互いに集まって共に事を協議した。どのような因縁があれば、私たちの宮殿にこのような光曜があるのだろうか。しかも彼らの会衆の中にひとりの大梵天王がいた。名を〈善い教えを有する人〉という。諸々の梵天王の集団のために詩句を説いて語った--
(四)その時に偉大な神通力と智慧に勝れた人という如来は、黙然としてこれを許された。西南方ないし下方もまたまたこのようであった。その時に上方の五百万億の国土の諸々の大梵王は、皆ことごとく自ら滞在する所の宮殿が光明によって盛んに輝き、昔より未だかつて無かったことを見て、歓喜し踊躍して希有の心を生じて、すなわち各々がお互いに集まって共に事を協議した。どのような因縁があれば、私たちの宮殿にこのような光明が生じるのであろうか。しかも彼らの会衆の中にひとりの大梵天王がおり、名を〈頭の頂きに毛髪の房を持つ人〉という。諸々の梵天王の集団のために詩句を説いて語った--
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旧約聖書のネヘミヤ記9章のほぼ全文の詩句を参照しています。偶然に発見できました。この四人の大梵天王の詩句も、豊かな信仰心を湧かせる大好きな詩句です。昔からどうして、四つの詩文とこの大梵天王の四人としっかりと分別しているのか不思議でした。ネヘミヤ記9章のはじめには、4分の1とあり、これに由来する。
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白いハスのような聖典:〔第7章 今は昔の物語〕での最初の語り
「ブッダは多くの僧侶たちに告げられた、昔、過去の無量無辺・不可思議のカルパに、その時にブッダがおりました。偉大な神通力と智慧に勝れた人という如来で、1.供養を受けるにふさわしい人・2.正しくあまねく知る人・3.明知と善行を完成した人・4.彼岸と此岸を自在に行き来できる人・5.世間をよく理解している人・6.無上の男子・7.調節制御して人を悟りに向かわせる丈夫男子・8.神々と人間の教師・9.目覚めた人・10.世に尊敬されるべき人と名付ける。その国土を「極めて良い完成」と名付け、カルパを「偉大な姿」と名付ける。」
「極めて良い完成」と「偉大な姿」、これは創世記の1章における天地創造を参考にされて表現されています。
詩句
Hallelujah!
五百万億の国土とあります。この五百万億のイメージとしては創世記の天地創造を思い浮かべます。「五」とは半分もしくは分離という意味を含みます。
天と地
光と闇の間を分けた
昼と夜
夕べと朝
蒼穹の下の水と蒼穹の上の水との間を分けた
神は乾いた所を地と呼び 水の集まった所を海と呼んだ
昼を治める大きい輝き 夜を治めるための小さな輝き
法華経を読誦しながら五百万億という言葉を見たら、創世記の絵本を思い浮かべよう
14節
*創世記27章-36章
*白いハスのような聖典:〔第8章 プールナ及び五百人への予言〕
「白いハスのような聖典」の原典に記述されているプールナ・マイトラーヤニープトラの意味は、プールナは名ですが、マイトラーヤニープトラは漢訳では満願子と表記されています。プトラは子という意味です。契約の満願または結願(けちがん)による子というプールナです。満願子とは、願い通りに子どもたちの出生に満たされると言う意味です。創世記の15章でアブラムに語られるヤハウェの約束は、「あなたの子孫は天の星の数のように多くなるだろう」ということでした。この契約はプールナことヤコブによって満たされるわけです。創世記27-36章では女性がたくさん登場し、子どもがたくさん生まれます。これらがヤコブ、その後のイスラエルの12部族の父祖になります。
「白いハスのような正しい教えを説いた聖典」(法華経)の〔第8章 プールナ・マイトラーヤニープトラ及び五百人の男性出家者への予言〕は、創世記の27章から36章までを参考に書き上げられた文書です。イサクを父とする双子の兄エサウと弟ヤコブの人生物語です。
この「白いハスのような正しい教えを説いた聖典」(法華経)の〔第8章 プールナ・マイトラーヤニープトラ及び五百人の男性出家者への予言〕に登場するプールナ・マイトラーヤニープトラはヤコブです。後半に登場するアージュニャータ・カウンディヌヤはヤコブの兄であるエサウです。
「創世記」27章-36章までが、エサウとヤコブの人生物語であり、37章からはヤコブが愛した子、ヨセフの物語が始まります。
白いハスのような聖典:〔第8章 プールナ及び五百人への予言〕には、衣の裏の宝珠の比喩が述べられていますが、父の祝福を兄エサウから奪うヤコブの出し抜きの話が27章に語られています。この描写を参考にされています。世尊の弟子であるプールナが、教えを語る人々の中で最も第一人者であるという意味は、創世記31章:36-42のヤコブの見事な弁解による自己弁護の語りを表したものです。
カウンディヌヤという氏族に属するブッダの弟子が物語の最後に出てきますが、まさにヤコブ物語の36章にはエサウの氏族の子孫における系譜について述べられています。
世尊から男性出家者のカウンディヌヤが未来における如来の予言を告げられますが、その場所には、同一の名前の五百人の声聞僧(しょうもんそう)が如来となるという予言を告げられます。創世記36章で語られるエサウの系譜の記述に忠実です。
「白いハスのような聖典」におけるすべての章は、大乗仏教僧が特に聖書の中で、ここを重要視して描写しておきたいという深い考えが見受けられます。すべての章の内容が濃いと認識すべきです。
詩句
Hallelujah!
リベカは、ヤコブに「あなたは私の兄ラバンのところ、ハランに逃げなさい。」
ヤコブと双子の兄エサウの母リベカの兄で、アラム人ベトエルの息子であるラバンのところに出立した。ヤコブとラバンの親族関係をはっきりとしておきます。
ヤコブと伯父のラバンは、結婚のことや報酬のこと、そしてラバンとの最終的な契約のことで何度も激しい論争を繰り返します。ヤコブは20年も伯父ラバンに仕えていたため自由になりたかった。このヤコブのあらゆる場面での弁護を、「白いハスのような正しい教えを説いた聖典」の「第8章 プールナ・マイトラーヤニープトラ及び五百人の男性出家者への予言」において世尊はプールナ・マイトラーヤニープトラをほめています。
あなたは男性出家者の集団の中の法の語り部たちのうちで最第一であると私が決定した。
はっきりとよく確信して法を説く人であり、疑念なく法を説く人であり、まったく清らかな法を説く人であった。
15節
*創世記42章
*白いハスのような聖典:〔第9章 アーナンダ、ラーフラ及び二千人への予言〕
創世記42章
<ヨセフの兄弟たちは穀物を買いにエジプトへ向かう>
1
ヤコブはエジプトに穀物があることを知ると、息子たちに言った。「なぜ何もしないのか。
2
エジプトに穀物があると聞いた。行って買ってきて、私たちが飢え死にしないようにしなさい。」
3
ヨセフの異父兄弟十人はエジプトへ穀物を買いに行ったが、ヤコブはヨセフの同母兄弟ベニヤミンを彼らと一緒に行かせなかった。彼に何か起こるかもしれないと恐れたからである。
5
ヤコブの息子たちは他の者たちと一緒に穀物を買いに来た。カナンの地で飢饉があったからである。
6
ヨセフはエジプトの地の総督として、世界中の人々に穀物を売っていた。ヨセフの兄弟たちが来て、顔を地につけてヨセフの前にひれ伏した。
7
ヨセフは兄弟たちを見て、それが誰であるか分かったが、知らないふりをした。彼は厳しく彼らに尋ねた。「あなたたちはどこから来たのか。」彼らは答えた。「私たちはカナンの地から食糧を買いに来たのです。」
8
ヨセフは兄弟たちだと分かったが、彼らはヨセフだと分からなかった。
9
彼は彼らについて見た夢を思い出して言った。「あなたたちはスパイだ。私たちの国の弱点を見つけに来たのだ。
第9章 アーナンダ、ラーフラ及び二千人の男性出家者への予言
アーナンダはブッダの従弟で侍者であり、多聞第一と言われました。ラーフラは釈尊の王子時代の息子です。親族関係にあるわけです。それとヤコブの兄弟たちとヨセフは兄弟関係にあります。
「同一の瞬間に、同一の出合いによって」、「同一の名前で、同一の瞬間に」と同様の語句が世尊との間にアーナンダとラーフラそして二千人の男性出家者語られて予言されています。「同一」とはエジプトの宰相になったヨセフと、兄弟たちが昔、ヨセフをエジプトに売り渡した弟とは同一人であるが、それに兄たちは気がついていないことを表しています。
詩句
Hallelujah!
「現代語訳 法華経」の上巻はこの「第9章 アーナンダ、ラーフラ及び二千人の男性出家者への予言」で完了します。下巻は第10章「教えを説く人」から始まります。「現代語訳 法華経」の上巻は、創世記やモーセの律法を遵守する祭司長たち、ファリサイ派たち、律法学者たちなどのイエス・キリストがまだ生まれてこない時代を題材にしたり、イエスの福音を神に逆らう罪人(ツミビト)と考えて激しく攻撃してくる人たちを長老たちとして呼ばれています。
菩薩とは、この現実社会を見回してみたときに、どんな人が該当するのだろうかと長年にわたり考えていました。旧約聖書の預言者は菩薩です。それと福音書のイエスを先頭に弟子たちのように宣教活動に邁進する人たちを菩薩と呼ぶのです。