自分の頭で考えて書く。苦しんで悩んで迷っても時間をたくさんかけても。

5年くらい前に「くるみ割り人形」は、ダニエル書を参考にしていると述べていました。きょう改めて本文を考える。ダニエル書で間違いない。一つの童話に半日が消えてしまう。午後は頭ももうろう状態だし、肝心の目が痛む。何もできない。どこかで休ませないといけない。でも聖書を最後まで読んでいるとしっかりとせよと激励される文章に当たる。

 

9.くるみ割り人形

(ダニエル書)

 くるみ割り人形の正式な題名は「くるみ割り人形とねずみの王様」です。有名な昔話を思いつくままにキッズ向けのアニメを鑑賞して見る。くるみ割り人形は旧約聖書のダニエル書だなと思い浮かびました。

くるみ割り人形は背中のレバーを持ち上げると、大きく口が開き、この中にくるみを入れた状態でレバーを押し下げるとくるみを割ることができるとのことである。人形の鋭い歯がダニエル書に登場する強い獣たちを象徴しているのだろうと推察します。第7章を読んでみます。

例えば、「夜の幻のなかに、第四の、恐ろしくて不気味で、異常に強い獣が現れた。巨大な鉄の歯を持っていて、それで砕きながら喰らい、残りは足で踏みつけた。」

「それから私は、他のどれとも違って、はなはだしく恐ろしく、鉄の歯と青銅の爪を持っていて、何かを砕きながら喰らい」などと書かれています。

 バビロニアの王であるネブカドネツァルの大木の夢やダニエルの見た幻がまずは下地にあります。ダニエル書は第7章に入ってから4匹の巨獣たちが立ち上がります。それらが激しく相争います。4匹の巨獣とは、バビロニア帝国、メディア帝国、ペルシャ帝国及びアレキサンダー大王の帝国です。

 ダニエルに幻が現れた。第8章には、2本の角が生えているオスの羊が現れます。メディア帝国とペルシャ帝国です。この2本の角を持つオスの羊に向かって、西の方からものすごい速さと勢いでオスの山羊(やぎ)が走りかかり、オスの羊を倒していまいます。アレキサンダー大王の率いるギリシャ軍です。くるみ割り人形の率いる兵隊とねずみの王様が率いる兵隊が戦場のような様相を呈します。怪物のような7つの頭を持つねずみの王様と4匹の巨獣に対して、何か似ている印象を受けます。

この童話は、ドイツのE.T.A.ホフマンによる『くるみ割り人形とねずみの王様』です。

舞台はドイツのニュルンベルク。7歳半の少女マリーは、クリスマス・プレゼントにくるみ割り人形をもらうが、兄のフリッツが人形の顎を壊してしまう。マリーはくるみ割り人形を優しく看病する。その夜、マリーの部屋にネズミの大群が現われ、人形たちと戦争を始める。マリーはくるみ割り人形に加勢するが、怪我をして気を失う。翌朝ベッドで目覚めたマリーは、昨晩の出来事を家族に話すが信じてもらえない。

そんなマリーに対し、伯父のドロッセルマイヤーは『堅いくるみとピルリパータ王女の物語』を話して聞かせる。美しい王女ピルリパータは、ネズミの呪いで醜い姿に変えられた。王に呪いを解くよう命じられた職人ドロッセルマイヤーは、甥のナタニエルが割った堅いくるみを王女に食べさせ、王女を元の姿に戻すことに成功するが、代わりにナタニエルが醜い姿になる。ナタニエルの呪いが解けるのは、彼がネズミの王様を倒した上で、美しい女性から愛されたときだけである。この話を聞いたマリーは、あのくるみ割り人形こそがナタニエルなのだと確信する。

 その後、マリーの部屋に再びネズミが現れるようになる。するとくるみ割り人形は、自分に剣を授けてほしいとマリーに頼み、その剣でネズミの王様を倒す。くるみ割り人形は、自分が治めるおもちゃの国にマリーを招待する。2人は氷砂糖の野原やクリスマスの森、オレンジエードの川などを通り過ぎてケーキの宮殿へと辿り着き、くるみ割り人形の妹である王女たちの歓待を受けるが、それはマリーの見た夢にすぎなかった。現実の世界に戻ってしばらく経ったある時、マリーはくるみ割り人形に「あなたを心から愛している」と話しかける。その途端マリーは気を失い、目覚めると、ドロッセルマイヤーが甥の少年を連れてきていた。少年はマリーに対し、自分はナタニエルであり、マリーのおかげで呪いが解けたのだと告げて求婚する。2人は再びお菓子でできた国へと向かい、結婚式を挙げる。

ナタニエルの名前が「タニエル」そして「ダニエル」に思えるんですが、どうでしょうか。私は悟ろうと思います。童話の中でマリーがくるみ割り人形に「あなたを心から愛している」と話しかける場面があります。ダニエル書10章には、「彼は幻によって悟る力を得たのである。」「ダニエル、神に愛さえる人よ、私がお前に語る言葉を悟るがよい。」「怖れるな、神に愛される人よ。あなたは大丈夫だ。しっかりとせよ。しっかりとせよ。」