本を出版しようと2019年頃から書き始め、自分なりに本の体裁を整えていました。

目的は「法華経は聖書である」という証明です。

勉強しているうちに、日本昔話のかぐや姫や桃太郎、そして浦島太郎物語を聖書からアプローチできないかと考えていました。聖霊はやって来た。

 童話から入ったほうがいいかなと考え、第1章を日本昔話から始める。構成編集のやり直しです。

古い「聖書と法華経の旅する物語」を読んでみると、言葉・語句の用い方にかなり訂正したほうがいいかなと思われる部分があります。直します。

 

第1章 聖書と日本昔話

 日本昔話の各物語を執筆する場合に、中世の民話及び童話作家たちが参考にしたであろうという旧約聖書と新約聖書を目次の順番に従い並べてみました。童話作家たちが、聖書を原文そのままで子どもたちに読ませるのを遠く回避して、賢明なる知恵を凝縮し絵本作家のように豊かな楽しくアメージングな映像を子どもたちの五感に働きかけて、頭の中に浮かばせようと考えることはあります。絵本と一体となった童話です。不思議な記憶だけが、絵と物語だけが半世紀過ぎても頭に残っているという私の体験です。

 日本昔話ではよくお爺さんとお婆さんが登場します。この事は「創世記」のアブラハムと妻であるサラに相当します。2人には子どもがありませんでした。その中で神ヤハウェの祝福を受けて息子をもうけます。

 

 童話作家または絵本作家のように1話ごと簡潔に説明していきたいと考えます。

〈旧約聖書〉

1.桃太郎:ノアの箱船(旧約聖書)創世記6章-9章と天然記念物鬼ヶ城

2.舌切りすずめ:(旧約聖書)創世記17章の割礼の契約

3.わらしべ長者:イサク物語(旧約聖書)創世記24章

4.いなばの白ウサギ:創世記のヨセフ物語(旧約聖書)創世記37章-50章

5.ぶんぶく茶釜:ヨセフ物語(旧約聖書)創世記37章-50章

6.花咲かじいさん:民数記のアロンの杖(旧約聖書)

7.さるかに合戦:バビロン捕囚とバビロニアの滅亡(旧約聖書)

8.おむすびコロリン:ダニエル書6章 ダニエルとライオンの穴(旧約聖書)

9.浦島太郎:バビロン捕囚(旧約聖書)

10.金太郎:列王記下4章-7章(旧約聖書)

 

〈新約聖書〉

11.笠地蔵:善きサマリア人のたとえ(新約聖書)ルカによる福音書10章:30-

12.天の羽衣:10人の乙女たちのたとえ(新約聖書)マタイによる福音書25章:1-13

13.鶴の恩返し:ヨハネによる福音書 兄弟の命の復活と姉妹の感謝のお礼(新約聖書)

14.カチカチ山:ヨハネによる福音書でのイザヤの言葉の引用(新約聖書)12章:20-

15.かぐや姫:イエスの父という光への往還物語(新約聖書)

16.一寸法師:福音書のパウロの手紙 最も小さな者です(新約聖書)

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(旧約聖書)

1.桃太郎:ノアの箱船(旧約聖書)創世記6章-9章と天然記念物鬼ヶ城

 童話作家が桃太郎を書くにあたり、参考にしたのが創世記6章-9章に述べられているノアの箱船です。そして鬼ヶ島は三重県熊野市にある鬼ヶ城。この「ノアの箱船」と「鬼ヶ城」の2つの要素がそろえば良いと思います。桃太郎はお供のイヌ、サル及びキジたちを引き連れて、鬼ヶ島に勇んで向かいます。

 なぜに「桃」なのか。桃は木偏に兆(きざし)と書かれています。古い桃の品種は、核(種子)が簡単に割れたので、二つに割れることはめでたい兆しとされ、「桃」という字が作られたそうです。

 漢字の[なりたち]を読むと、兆(ちょう/骨を焼いてうらないをするときに、ぱんと左右に割れてできるひびわれ)と木を合わせた字。実がぱんと二つに割れるモモをあらわすと述べています。

 世界の童話にあってはブレーメンの音楽隊と話が似ています。年老い、飼い主から放り出された動物たちが、ロバを先頭にイヌ、ネコ、及びニワトリがブレーメンの音楽隊を目指して行進します。ここでも盗んだ食べ物や物品に大喜びのどろぼうたちをそれぞれの持ち味を発揮して、噛みつき、ひっかき、あるいは後ろ足で蹴っ飛ばし、驚かせて家から追い出します。

 マザーグースの次の歌を記述して置きます。ノアの箱船が題材になっています。

The Animals Went in Two by Two

♪〈動物たちは2頭ずつ入って行きました〉

 

動物たちは2頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは2頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは2頭ずつ入って行きました、ゾウ、キリン、彼ら全員、雨から抜け出すために箱船に入って行きました。

 

動物たちは3匹ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは3匹ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは3匹ずつ入って行きました、スズメバチ、アリ及びマルハナバチ、彼ら全員、雨から抜け出すために箱船に入って行きました。

 

動物たちは4頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは4頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは4頭ずつ入って行きました、大きなカバがドアに引っかかってしまい、彼ら全員、雨から抜け出すために箱船に入って行きました。

 

動物たちは5頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは5頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは5頭ずつ入って行きました、お互いを食べて生き続け、彼ら全員、雨から抜け出すために箱船に入って行きました。

 

動物たちは6頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは6頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは6頭ずつ入って行きました、猿のいたずらのために猿を追い出し、彼ら全員、雨から抜け出すために箱船に入って行きました。

 

動物たちは7頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは7頭ずつ入って行きました、万歳!

動物たちは7頭ずつ入って行きました、小さなブタは天国に行くことを考えました、彼ら全員、雨から抜け出すために箱船に入って行きました。