くちなしの白い花
朽ちることのない永遠の白い花という意味があるそうです。
渡哲也さんの「くちなしの花」を聖書から説明したいと思っていますが、仕事疲れで夜になってから調べて書くというのはタフな話です。新約聖書のヨハネによる福音書とパウロの手紙がメインです。だいたい1番から3番までの歌が新約聖書のどのあたりのページかはわたしにはわかる。文書の何章の何番かもわかる。それを外部にきちんと文章で説明するというのはどうなんでしょうか。
この「くちなしの花」の歌詞はものすごくシンプルで、聖書のどのあたりのページかわかるのに日時がかかりました。
今では指輪も回るほど痩せて
これは十字架刑のイエスがローマ兵の槍で突かれた、指が槍で、指輪が突き刺した槍の痕です。この指輪表現はよく歌詞に出てきます。ルビーの指輪です。ルビーは赤い血です。
わがまま言っては困らせた、子供みたいなあの日のおまえ
これはパウロのことです。パウロは最初はキリスト教徒を迫害していたのです。それが改心してキリストを信じて宣教するように変わった。それを手紙でわたしは使徒の中でも最も小さな者だと書いています。未熟児とも述べている。
小さな幸せ、それさえも捨ててしまったあの日のおまえ
ローマの総督だったピラトとイエス・キリストの話。ピラトはエルサレムを管理支配するローマ帝国の総責任者なので、イエス・キリストを十字架刑から許して自由の身にできた権力者であった。イエス・キリストはピラトに懇願すれば命が助かったのにあえてそれをしなかった。“小さなしあわせを捨ててしまったイエス”です。
おまえの笑顔がまた浮かぶとは、十字架のイエスの垂れた腕や肩がスマイルの口元のように垂れて見えるこれを表現しています。