そんな風に見える旅の冊子 👓めがねっこ

 

「大乗仏教はキリスト教である」とぼくは信じています。大乗仏教は難解で無人能到(むにんのうとう)といわれるとおりです。

 

きょうは英語の勉強をしていません。「現代語訳 法華経」などを読んでいます。

仏教の「三界(さんがい)」とは何か。現代語訳 法華経の「比喩の章」には屋根と覆いが燃え上がっている老朽化した邸宅のような三界と述べています。

あなたたちはこの三界から逃げ出しなさい。あなたたちは、三つの乗りもの、すなわち、声聞(しょうもん)のための乗りもの、独覚果に到る乗りもの、菩薩のための乗りものを見いだすだろうと述べています。この三者、燃え上がる邸宅の中で遊びたわむれる子どもたちをどう捉えるかです。第15章の「如来の寿命の長さ」においてもぼくにはチンプンカンプンの「三界」の説明がされています。「如来の寿命の長さ」はとても重要な章なので、この「三界(さんがい)」という用語をしっかりとイメージできるようにしたいという願望は持っていました。

 偉大な乗りものがイエス・キリストならば、対立する立場にある世界かな思われる。

 創元社出版の「新約聖書ものがたり」から火宅に属するものを挙げてみることにします。

1.ユダヤの聖職者

2.律法学者たち

3.ファリサイ派の人々

4.サドカイ派の人々

5.サンヘドリン(最高法院)

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岩波書店の分冊「マルコによる福音書・マタイによる福音書」の後ろにある「補注 用語解説」から見てみましょう。

1.長老たちから選ばれる会堂長

2.最高法院

3.祭司長

4.サドカイ派

5.大祭司

6.長老

7.ファリサイ派

8.律法学者

 これを眺めてみるとだいたい「三界火宅」のイメージが浮かび上がると思います。

 

「現代語訳 法華経」の第15章:如来の寿命の長さには、十字架のイメージを浮かび上がらせる文章は見いだせず、もう何十年法華経を勉強してもあまり考えてもいなかった。

 「如来は、完全なる滅度(めつど)に入ったことはなく、教化のための願いによって完全なる滅度を示してみせるのである」と述べています。この“完全なる滅度を示してみせるのである”、あーっ死んでしまった、涅槃に入られた。この文章に丘の上に立つ十字架の姿を見る。

 “如来は、完全なる滅度に入ったことはない”とは再び弟子たちの前に姿を現したイエスの復活を示しているという理解です。