購入当時絵柄にどうも見覚えがあると思ったら執筆陣のイラストレーターの一人がPIXIVでフォローしてるし雑誌なんかでも目当てにする作家さんの一人の神吉先生でした。不勉強なのでくろば先生と白玉団子先生はこの本を買うまで知らなかったのですがどちらも好みの画風です。
肝心の本の内容ですが、萌えキャラの描きかたというよりはディフォルメのキツ目な女の子のキャラクターの描きかたです。確かに分類するとすれば萌えキャラなのでしょうがいうかいわゆる『萌え絵』なのかというとちょっと疑問が沸かなくもありません。またイラストレーターさんが3人なので三者三様で手順が違うところや説明が重複している箇所もあり参考にはなるのですが無駄や矛盾に感じたり混乱する人も出るのではないかと思います。
また、この本が対象にしてるメインのターゲット層もちょっと良くわかりません、完全に初めて漫画絵を描く人を対象にするにはいきなり高度なことを要求しているように見えますし、ある程度こういった絵を描きなれてる人にはけっこう個人の流儀に拠るような技術が結構細かく説明されていたりもします。
ただ、文章と絵で纏められているので今まで経験的にやっててなんだかバランス悪いと描き直しに描き直しを重ねていたようなところのブレイクスルーになったり、自分の好きなイラストレーターさんの他のメディアではなかなかお目にできないラフやイラストの製作手順や気をつけているポイントやこだわりを印刷物として読めるものを手に入れられるという喜びもあります。
ディフォルメのあまりキツくない絵を今まで描いて来た人がパーツがリアルなまま頭身だけ変えてなんか明らかに描きこみも有るしパーツパーツは見れるんだけど全体で見ると不気味の谷一直線… というのを回避するにはかなりの良書だと思います。そもそも一定のファンのいるプロの描くディフォルメキャラクターでもディフォルメのキツいキャラクターを見慣れない人が見れば気持ち悪かったり奇形っぽく見えるジャンルなので。
この本は本当にディフォルメのキツ目な女の子を描くことに特化している造りなのでリアル系、萌え系でも頭身高めの人、漫画の描きかた他は別の参考書を買うなり独学の必要があります。彩色関係の説明もちょろっと載ってますが本当にちょろっとなのでカラー手順が知りたい人はツール別のノウハウをネットなり書店で探したほうが手っ取り早いと思います。
個人的にはこういう本でこういう頭身のかわいい男の子の描き方のノウハウ本が有ればと思うのですが。特にこの本に原稿を寄せている神吉先生は看板キャラクターの一人にトトくんがいるわけですし。
萌えキャラの上手な描き方―美少女やデフォルメキャラを生き生き描くためのノウハウを満載! (漫画の教科書シリーズ (No.02))この本が気に入るような人は一緒にディフォルメ重視のポーズ集も隣においてあると幸せになれます。
スーパーデフォルメポーズ集 基本ポーズ・アクション編 (マンガの技法書)
スーパーデフォルメポーズ集 キャラバリエーション編