ニッポンの河童の正体 | わたとか

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日本で妖怪といわれてぱっと思いつく妖怪のトップ5に入るであろう有名妖怪『河童』の研究本です。妖怪の研究本は侭有りますがその半分くらいが素人妖怪研究家の僕が見てもちょっと疑問を感じる様な稚拙なものが多い(この前記事にした妖怪を科学するとかはその典型例)のですが本書は河童ひとつにテーマを絞った上で5章立てにしっかりと纏めあげられた薄いながら読み応えのある本です。

一口に河童といっても指す伝承や妖怪の範囲も広くビジュアルや行動にもかなりの差が有ります。皿が有ったり無かったり、嘴が有ったり無かったり、甲羅も有ったり無かったり、体色も… 果たして河童とはいったい何なのか? それを知る入り口にぜひお勧めしたい本です。

河童に近しく分類されるかわうそやキジムナー、『海外の河童』といわれることの多い伝承についてもさらっとですが紹介されています。また、興味を持った読者が追調査を行いやすいように調査元の資料の出所なども分かり易く明記されています。

本書の結論の『河童は居なかった』しかし『河童は居る』とその結論に至る筋道は非常に納得の行く物でした。薄くて読みやすいですがその民間伝承はもちろん少年漫画や小説、最近のアニメ映画まで内容を検証し、河童の正体とされる説では珍説奇説の河童宇宙人(グレイ)説まで真面目にとりあっています。

神の零落した姿、渡来人の宣教師… そこで思考停止しないでそれを含めた莫大なあらゆる説や資料のエッセンスが詰まっています。

【バーゲンブック】 ニッポンの河童の正体

案外知らない河童の登場する漫画とかも知れて読みたい本が増える本でした。