電車男にかすりもしないナポレオンダイナマイトをバス男という邦題で売ったり、20世紀少年にかすりもしないイデオクラシーを26世紀青年の邦題で売るのに近いもったいなさを感じてしまいます。せっかく面白いのにクソ邦画のさらにパクリタイトルとか失礼すぎるし売り上げにも貢献しないし悪評もたつんじゃないでしょうか。そもそも主題というか言いたいことがほぼ逆といえなくもないイデオクラシー(26世紀青年の原題)を面白いと感じる層が20世紀少年を面白いとは感じないでしょうから。
なので今作オーガストウォーズも名作だと僕は思うのですがパシフィックリムを見に行くメンタルで見に行ったら「糞映画じゃねーか!」ってなって当然だと思います、当然DVDのパッケージを見て買った層も「詐欺じゃねーか!」という感想を持つと思います。戦争映画が大っ嫌いな僕は戦争映画と知っていたら見に行ってなかったと思うのである意味この宣伝方法のおかげで知れたわけなのですが。
で、肝心な本作の内容ですが北京オリンピックの頃おこった南オセチア紛争(グルジア紛争)が題材の映画です。思いっきり戦争映画です。同じ南オセチア紛争を描いた映画に5デイズという作品がありますが5デイズがいわゆるアメリカ側の作った南オセチア紛争の映画であるのに対してオーガストウォーズはロシア側の作った映画です、なのでずいぶんグルジアとロシアの描き方が違います。映画そのものの出来としては圧倒的に5デイズよりもオーガストウォーズのほうが良いと思いますが「ロシア側の視点」という点でアレルギー反応を起こす人はかなり多いと思います。
ここが戦争映画を僕が嫌いなところというか話題にしたくない理由でもあるんですが戦争をどっち側の視点で見るか、どっち側の視点で作られた映画なのか、どっちの肩を持つのか、お前の政治的な意見はどうなのか、お前の宗教的立場はどうなのかというのが邪魔をして感想を話すのもめんどくさい、作品の出来が良くても自分の根底にある思想が邪魔をしてどうしても褒められないなどという事がまま起こるのです。プロバガンダ的な要素や思想誘導の要素を一切排した映画とかは戦争映画の時点で難しいのです、それがついこの間おきた戦争ともなれば尚更です。
…ただ、ただそれでも僕にとってこの映画は大事な映画になってしまいました。映画館で複数回見たし、メディアも入手しました。映画を見た直後に勢いに任せてトゥギャッターでまとめたりもしました。とにかく2013年に見た映画の中ではトップの作品です。トゥギャった中でも言っていますがロシア版パシフィックリムを指さして笑うつもりで見に行ったら予期せず生涯ベストクラスの映画にぶち当たってしまいました。この映画の2回目を映画館に見にいくためにロシア語の勉強を始めて南オセチア戦争についてネットで調べる程度のエレルギーがある映画でした。
この映画を受け付けない人、知らない人が結構な数存在するのも理解できます。が、僕にとっては生涯ベストクラスの映画になりました。あえておススメはしませんが機会があれば見てみても良いのではないでしょうか。
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