潜行者 | ウズブロイェニエのブログ

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ほのぼのやってマス♫

潜行者(1947年)

監督 デルマー・デイヴィス

出演 ハンフリー・ボガート
   ローレン・バコール
**無実の罪で捕まったヴィンセントは、真犯人を見つけだすために服役していたサン・クエンティン刑務所から脱獄した。無事サンフランシスコに戻って来たヴィンセントは道中に知り合ったアイリーンに匿ってもらい、親友のジョージに助けを求めに会いにいった。しかしヴィンセントがジョージと別れて間もなく彼も殺されてしまう**

ドラム缶に身を隠して脱獄した主人公が、ドラム缶に入ったままの状態でトラックの荷台から転げ落ち、さらに崖をも転がっていくオープニングにとても不安を抱いた。普通ならば瀕死の状態に陥り脱獄どころではない筈。その後も所々がやはり荒い。そしてなぜか実験的。巻き込まれ型だがどうもサスペンスとしては落ち着かない。
序盤は一人称のような撮り方のため、ボガートの顔はかたくなに映されない。しかもスターの顔に影までかけてしまう荒技。

そして、バコールの登場後は徐々にフィルムノワールの様相へと落ち着く。
多々あるツッコミ所も何故か惹きつけられる物語。後から知ったが、どうやらTV『逃亡者』の元ネタになっていたらしい。
ラストも変わっている。真犯人が死んでしまい無実が証明されなかったのに、なんと逃げ切ってしまう。フィルムノワール系ではなかなか観られないくらいのハッピーエンド。荒めのシナリオでも何故か飽きさせないデイヴィスの初期作品。構想の時点ではアイデアは色々あったのかもしれないが、結局思うように撮らせてもらえなかったのかもしれない。