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クレイラモン地方・風穴の隠れ家


カミュ:オレは……ここで……。
う……うう……。アタマが……。

ロウ:……むう。どうしたというんじゃ。
カミュの様子 ただごとではないぞ。
かつて この場所で 何かあったというのか?
この部屋に 何か手がかりが
遺されているかもしれん。
主人公よ 調べてみるのじゃ。

大樹の根に 手をかざしますか?
 


 


バイキング:おいこらっ カミュ!
いっちょまえに サボってんじゃねえぞ!

バイキング:なんだ その生意気な態度は!
10年前 雪の中で震えてた ガキ2匹を
今日まで面倒みてやってる恩を忘れたか!?

カミュ:……わかってるよ。
あんたらには 感謝してる。

バイキング:……ふんっ!

マヤ:まーた 怒鳴られてやがんの。
ヨーリョウ悪いよなあ 兄貴は。

カミュ:……マヤ。

マヤ:ま 兄貴の気持ちは わかるけどな。
おれも アイツら 大っ嫌い!

マヤ:そんなビビるなよ。
ほら それより 早く終わらせて帰ろうぜ。
おれも 応援くらいはしててやるからさ。

カミュ:……いや すこしは手伝えよ。
今日は お前が あいつらの財布を
チョロまかしたせいで キレられてんだぞ。

マヤ:いしし…… やだ♪

 


 


マヤ:はあはあ……
くっそー しくじった。

カミュ:……ったく。
マヤ お前のせいだからな。

マヤ:うるさいなあ。そんなこと言ってると
いつか おれが大金持ちになっても
兄貴には分けてやんないぞ。
カミュとマヤ セリフ
カミュ:また その話かよ。
……だけど そうだな。
いつか オレたちで どデカイお宝を
手に入れてやろうぜ…… そいつで
こんな ろくでもない毎日とはオサラバだ。

マヤ:へへ……。
世界中のお宝を手に入れて
おれは 大金持ちになるんだぁ。

カミュ:……まずは 今日のメシが問題だな。



カミュ:……翼があれば 今すぐ
どこにだって 飛んでいけるんだけどな。

マヤ:くっだらない。兄貴はバカだなあ。
……それよりさ こいつ焼いたら
うまいんじゃないかな?

 

 

 

 



カミュ:………………………。
……マヤ。

ロウ:……神父殿が 言っていた通りじゃな。
カミュは 妹と一緒に バイキングの手下として
苦しい生活を続けておったようじゃ。
いもうとの名前は……マヤと言っておったか。
カミュと彼女は この風穴のんかあで
暮らしておったようじゃが……。
……ふーむ 主人公よ。
ふたたび 大樹の根を調べてみるのじゃ。
カミュの過去の続きが 見られるかもしれん。

 

大樹の根に 手をかざしますか?
 



マヤ:……ああ おかえり兄貴。
マヤ カミュ

マヤ 首飾り ドラクエ11
マヤ:兄貴 これって……?

カミュ:今日の航海で たまたま見つけたんだ。
……今日は お前の誕生日だからな。
その プレゼントというか……。
おめでとう マヤ。

マヤ:……はあ? 何 このショボい首飾り。
兄貴さあ おれの誕生日を祝うなら
もうちょっと がんばれよ。
そうそう こないだウワサで聞いた
レッドオーブってのが欲しいな。
デルカダール王国に伝わる秘宝なんだってさ。

マヤ台詞 ドラクエ11
カミュ:その首飾りには いわくがあってな。
身につけた人間に 次から次へと
金銀財宝をもたらすんだとよ。
ウソくさい話だが お前みたいな
よくばりには お似合いだろ?
だから 今は それでガマンを……。


カミュ:マヤお前 どうしたんだ それ……?

マヤ:兄貴……これ……
おれ 銅貨を磨こうと さわったら……。


マヤ:は ははっ……。
スゴい…… マジなんだ……。
スゴい スゴいよ!
なんでも金に変えられちゃうんだ!
この首飾り サイコーだよ 兄貴!!

 

 

 

 


 


カミュ:…………そうだ。
オレが……あいつに……。

ロウ:……カミュと 妹のマヤ殿は
不器用ながらも お互いのことを
家族として 大切に思っておったようじゃな。
それにしても ものを 黄金に変える首飾りとは
何やら 気になるのう……。
……ふーむ 主人公よ。
ふたたび 大樹の根を調べてみるのじゃ。
カミュの過去の続きが 見られるかもしれん。

 

大樹の根に 手をかざしますか?
 



カミュ:また 増えたな……。

マヤ:いしし…… どうしたんだよ 兄貴
しけたカオしちゃって。
黄金 ちょびっとだけ 分けてあげようか?
あはっ こいつでいいかな。


カミュ:おい マヤ。
なんだよ これは……。

マヤ:あれ こんな小さいのじゃ イヤってわけ?
さすがは おれの兄貴 案外よくばり……

カミュ:違う! いい加減にしろって言ってんだ!!

マヤ:う うるさいなー。ビックリするだろ。
そんな急に大声ださなくても……。
ちょっと チョーシに乗っただけじゃん。
だからその……。そんなこわいカオ やめろよ。

カミュ:悪かった。オレも カッとなっちまった。
けどな……。

マヤ:はいはいっ わかったよ!
首飾りのチカラは しばらくは使わない。

マヤ:……あれ?
……えっ なんで?

カミュ:どうしたんだ?

マヤ:兄貴 どうしよう……
首飾り はずれなくなっちゃった。

カミュ:はあ? そんなバカな……。

マヤ:ウソじゃないってば!
ホントに……!?
くそっ なんだこれ!
おれ 何もしてないのに!?

カミュ:マヤ 動くなよ!

カミュ:マジかよっ どうなってんだ!
首飾りのチカラが 暴走してるっていうのか?

マヤ:やだやだ……!
なんで おれの身体が金に!?

カミュ:マヤ! くそっ どうすりゃいい!?

マヤ:兄貴 たすけ……
あに……
おにい……ちゃ……。

 


 


 



カミュ:妹を…… マヤを失って
オレは逃げるように旅に出た。
……全部 オレのせいだったんだ。
旅の途中 調べていてわかった。
あいつに贈ったのは 誕生日の祝いどころか
呪われたアイテムだったんだ……。
自分の犯した過ちから 逃げたくて
忘れたくて あちこちでヤケになった。
……気づけば いっぱしの盗賊さ。
……そんな時だった。
預言者と名乗るヤツに言われたんだ。
伝説の宝珠を集め いずれ地の底で出会う
勇者にチカラを貸せ。さすれば
お前の贖罪も果たされるだろう……ってな。
最初は 信じちゃいなかった。
うさんくせーのは もうコリゴリだったしな。
けれど その預言どおり オレは
お前と…… 主人公と出会った。

ロウ:カミュ おぬし 記憶が……。

カミュ:すまねえ じいさん。
それに 主人公に みんなも。
ずいぶん 迷惑かけたみたいだな。
預言者の言う贖罪ってのが 何かは知らねえ。
だけど お前たちと旅を続けるうち
その預言を 信じられそうな気がしたんだ。

カミュ:お前も見たんだろ。この場所に
黄金になった オレの妹がいたはずなんだ。
今 この辺りには 黄金を集めてる
キラゴルドとかいう魔物がいるんだってな。
おそらく そいつのしわざだろう……。
捕まってた時に 魔物どもの話を聞いたんだが
ここから北に 連中の居城があるらしい。
乗り込んで マヤを取り戻してやる!

シルビア:黄金像になった クレイモランの人たちも
助けなきゃいけないし 行くっきゃないわね。
……でしょ 主人公ちゃん?

カミュ:ありがとう……。
どうか オレも一緒に戦わせてくれ。

カミュが ふたたび 仲間に加わった!

 

 

 

 


 

黄金城

 



カミュ:…………マヤ。

マヤ:マヤ…… ダサくて 貧乏くさい名前。
今は キラゴルドって呼んでよ
……クソ兄貴。

カミュ:マヤ まさか お前が……?

マヤ:そおだよ 黄金病をまき散らしているのも
人間どもから宝を徴収してるのも ぜーんぶ
このおれ キラゴルドさまのしわざさ。

マヤ:緊張しちゃって……
そんなにビビるなよ クソ兄貴。
健気な妹らしく これでも気をつかったんだぜ。
おとなくし 黄金兵どもに捕まってれば
ペットにして 死にたくなるほど
かわいがってやろうと思ったのに……。
……あはっ あはははははっ!

カミュ:お前が オレを恨むのはわかる。
オレのことなら 好きにすればいい。
……だが なぜ こんな!?

マヤ:……はんっ めんどくさいヤツ。
まあ いいや 特別に教えてあげる。
大樹が落ちた あの日……
おれの身に起こった 魔王の奇跡ってヤツを!
 


 


ウルノーガ:『あわれな者よ…… 貧しさに苦しめられ
おろかな人間どもに しいたげられ
あげく 兄にまで見捨てられたか……。
だが 貴様の中に渦巻く 欲望と絶望と孤独こそ
この闇が支配する世界には ふさわしい。
我が名は 魔王ウルノーガ!
この新たなる ロトゼタシアの支配者が
貴様に 戯れのチカラを授けてくれよう!』

 



カミュ:魔王 ウルノーガ……っ!
あんのっ クソ野郎がっ!!

マヤ:クソなのは そっちだろ。
この世界の誰も…… 兄貴でさえ
結局 おれを助けてくれなかった……。
でも いいんだ。ウルノーガさまのおかげで
おれは こうして復活できた。
今や 黄金化のチカラも思いのままさ。
あのバイキングどもを 手駒に変えたように
今度は おれが このチカラで
世界中のヤツらを こき使ってやるんだ!

カミュ:やっぱり 黄金兵どもは お前が……
それが お前の 今の望みなのか?
魔王の配下になって そんなことが……!

マヤ:あははっ 今さら説教しようっての?
ホント バカなクソ兄貴!



カミュ:……この5年間 ずっと 考えていたんだ。
オレが生き残ってしまった意味。
やるべきことを。
マヤ お前が そんな姿になったのも
すべての原因は オレにある……
……ならっ!
ここで お前を倒すことが
オレに課せられた贖罪だっ!!

キラゴルド:クソ兄貴と ザコ勇者どもが
偉そうに 正義のヒーロー気どり?
おれさえ救ってくれなかったヤツらが 今さら!
……ああ うざい。超うざい。
くそくそくそっ バカな兄貴も勇者も!
みんな みんなっ 黄金にしてやるよっ!!

 

 

 

 


 

黄金城


<鉄鬼軍王キラゴルドを やっつけた!>

マルティナ:主人公! カミュ!

ロウ:いかん 完全にチカラが暴走しておる!
このままでは 黄金病の呪いが
とどまることなく 広がりかねんぞ!

カミュ:これ以上 オレのせいで お前に
罪を 背負わせるわけにはいかない……。
マヤ…… お前は オレが……!

マヤ:カ……ミュ……
おにい……ちゃん……。

カミュは 悲痛な面持ちで 武器をかまえている。
どうやら 暴走するキラゴルドに対し
とどめを刺すべく 駆けだそうとしているようだ。
カミュを 止めますか?



カミュ:主人公……。

マヤ:お……にい……ちゃ……。

カミュ:すまない やっぱり
オレは マヤを助けたい……。
あいつは オレの妹なんだっ!

マヤ:はな……れろ……!
このままじゃ 兄貴が……!
カミュ セリフ マヤ

カミュとマヤ
カミュ:ごめんな マヤ……。

マヤ:兄貴と 一緒にいたい……
ケンカして 笑って……またケンカして……
そんな ろくでもない毎日に くらべたら……
貧しいのなんて なんでもない!
寒いのも ひもじいのも ガマンできる!
だから……
黄金なんてっ! もういらないっ!!
マヤ ドラクエ11

マヤ:いしし…… まったく バカ兄貴のせいで
また 貧乏に逆戻りだ……。

 

 

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