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CHAPTER 11「見知らぬ故郷」
ミッドガル ニーズヘッグ・ホテル
ザックス:『幼なじみとか いないのか?
かわいい女の子とかさ
ってか 俺がいま
いっちばん好きな子の話 聞く?
興味ないってか?
いいから聞けって』
ザックス:『すっごく かわいいんだ
いや 美人かな
見る角度によるな うん
っていうか なにより性格!』
クラウド:『ミッドガルの子か?』
ザックス:『ああ 都会の子』
クラウド:ザックス……
クラウド:ザックス・フェア
エアリスが好きだったソルジャー
ゴンガガ生まれの 俺の同僚
5年前 俺たちは いっしょに ここに来たのか
ザックス どこにいるんだ?
エルミナ:エアリスは あとで私がやるからね
ザックス:了解
エアリスの部屋
ザックス:エアリスはよく寝るよなあ
マリン:そのほうがいいの
ザックス:なんで?
マリン:だって クラウドがまだ病気だから
マリン:ザックス
クラウドをはやく治して おねがい
ザックス:俺だって そうしたいけど
でも クラウドが病気だから
エアリスは寝てたほうがいいって どういうこと?
マリン:起きたら……
お姉ちゃん 死んじゃうの
ザックス:ごめん マリン 全然わかんない
マリン:だれにも言わない?
マリン:お姉ちゃんはね こわい人に殺されちゃうの
クラウドが助けようとするけど 間に合わないの
もう少しなのに 間に合わないの!
お姉ちゃんは 大好きなクラウドがきてくれて
とってもうれしいんだけど
マリン:でも……
でも 死んじゃうの
マリン:だから はやくクラウドの病気を治して
お姉ちゃんを守ってもらわなくちゃ
ザックス:マリン その話は……夢?
マリン:ううん
夢じゃないよ
ザックス:そっか
マリン:ほんとだよ!
ザックス:わかってるって
こんな世界だからな なんでも信じるよ
マリン:うん……
ザックス:んで マリン 質問なんだけど
そのこわい人って だれ?
どんな人?
マリン:髪が長くて
…… 銀色なの
ザックス:まいったな

CHAPTER 12「キーストーンを探して」
エルミナ:ザックス 見てごらん
エルミナ:花が咲いているよ
ザックス:ほんとだ!
エルミナ:エアリスは この花が大好きなんだ
エルミナ:あの子 目を覚ますのかもね
ザックス:うん そうだといいな
ザックス:あのさ ちょっとでかけてくるよ
クラウドのこと 相談しにいく
エルミナ:そんな人がいるのかい?
お医者さんかい?
ザックス:まあ そんなとこ
エルミナ:遅くなるんじゃないよ
あんたがいることが当たり前になってね
いないと 不安になる
ザックス:わかったよ バイクで行くからすぐだ
じゃあ エアリスとクラウドをよろしく
もし目が覚めても どこへも行かせないで
エルミナ:どうだろうね
あの子を家に閉じ込めておくのは難しいよ
ザックス:なにがなんでも 引き止めて
エルミナ:食事までには帰って来るんだよ
ザックス:『あんたに言われたことを考えた
あれから ずっと考えていた』
ビックス:『夢と希望 俺が生きのびた意味
そしてわかった
やっぱり俺は アバランチだ』
ビックス:『もう 残り時間はすくない
今日の夕方決行
六番魔晄炉から できるだけ離れてくれ
会えて良かった』
ザックス:ちがうって ちがうだろ!
ザックス:エルミナ 大変だ
最終章「終わりゆく世界」

ザックス:『まいったな』
ザックス:『もうひとつ 教えてよ
エアリスは クラウドのことが好きなのか?』

マリン:『うん きっとね』

ザックス:『そうか
それは ひゅ~ひゅ~だな』

マリン:『ひゅ~ひゅ~!』


神羅ビル1F フロントロビー
ザックス:ビックス 待ってろ
六番魔晄炉
ザックス:これなに どういうこと?
ビックス:魔晄がもうゼロに近い
魔晄炉は稼働しているのに
魔晄は上がってこない
ザックス:つまり?
ビックス:ライフストリームが すっからかん
俺たちがどうあがこうと 世界は終わるってこと
ああ もう!
ザックス:危ない!
ザックス:いまので 終わり?
ビックス:実験でビビッて 本番でしくじっちまった
なんで 俺が残ったんだ?
なんで 俺が選ばれた?
見たよな
俺はひとりじゃ なーんにもできないのに
ザックス:そんなこと言うなよ
ビックス:やっぱり 俺は選ばれたんじゃない
ビックス:置いていかれたんだ
ザックス:そんなこと言うなって
俺を見ろよ
俺は おまえを選んだ
だから ここにいる
ビックス:ありがとな
でも なんで?
ザックス:そりゃあな~
ビックス:まあ 魔晄炉が爆発したら大変だからな
いくら 世界が終わるからって
放ってはおけない
ザックス:それもあるけど
まず あんたが心配だった
ビックス:ウソくさい いいヤツすぎるわ
ザックス:いや そうか
俺は なにかしたかった
選びたかった
なんでもいいんだ
選んだら 道ができて
選んだら 新しい世界が広がる
俺の人生を 取り戻したい
ビックス:へえ
ザックス:おい ビックス
なにこれ なんだよ……
おい ビックス!
ザックス:これって 死ぬよな
もしかして 運命ってやつか
ザックス:誰が決めてんだよ
俺が決める 俺が選ぶ!
ザックス:さよなら~!

最終章「終わりゆく世界」
伍番街スラム 教会前
ザックス:クラウド……
ビックス……
エアリス……
ザックス:簡単に選べるかっての!
ザックス:セフィロス!
おい!
ザックス:セフィロス あんただったのか
ザックス:こんなんで 終われるか!
ザックス:まあ……
すこし 憎たらしいけどね
クラウド:ザックス……?
ザックス:こりゃ 話はあとだな
ザックス&クラウド:セフィロス!
ザックス:クラウド いけるよな!
クラウド:あ……ああ!
クラウド:ザックス 俺に合わせてくれ
ザックス:おっ 立派になっちゃって!
ザックス:なあ 俺たち ソルジャーだろ!
誇りはどうしたんだよ
セフィロス:くだらん
ザックス:だよな
だから あんなことしたんだよな
こんなことしてんだよな!
よーくわかった!
ザックス&クラウド:いまだ 攻めるぞ!
ザックス:ははっ オーケー!
セフィロス:世界は交わり また別れる
ザックス:クラウド エアリスを!

ザックス:もう ぜんぜんわかんねえ!
ザックス:よーし 決着つけようぜ!
ザックス:俺の力 ぜんぶたたっこむ!
ザックス:やった!
ザックス:さよなら?
いってきます?