問題が発生しました。ゼロエミの計算条件を楽観的に見てました。
過去記事で計算した条件では、日射熱取得率(冷房期平均日射熱取得率ηAC、暖房期平均日射熱取得率ηAH)についてだいたい平均的な値を使用して概算計算していました。
うちは窓を極力少なくして、更に狭小土地で建蔽率70%ギリギリで建てているため、軒や庇等がほぼない家となっています。
今回、メーカーさんに日射熱取得率を出してもらったところ、かなり低い数値、かつ夏と冬でほぼ値が変わらない値(ηAC:1.3、ηAH:1.2)となっており、冷房期は良いのですが、暖房期の効率が悪く、前回計算時の条件ではエネルギー削減率40%(BEIZE:0.60)を満足できないことが判明しました。
そのため、以下の設備変更を検討中です。
※赤字は前回からの変更・追記部分
エアコン:消費エネルギー効率区分(い)の商品→今の新製品はだいたい満足していそうなので選ぶとき気をつければ問題なさそう。有名な話かもしれませんが、エアコンは14畳用より広い畳数用のエアコンは効率悪いですし選ばないように。我が家もLDK26.5畳ですが14畳エアコンです。
換気:第3種換気(比消費電力0.1以下くらい)→現在住宅会社に能力を問い合わせ中。満足していなければ、高性能な第3種換気または第1種換気への変更を検討予定。
→比消費電力0.035であることを確認(ダクトレス第3種換気)。十分満足できている
給湯:エコジョーズ →エコジョーズの中でも性能(モード熱効率)がいろいろで、どの設備が標準でつくのかわからないため、これも住宅会社に問い合わせ中。全エネルギーの中でも給湯が占める割合が高いため超重要。モード熱効率92.5%相当のものだったらいいなぁ。
→エコジョーズとしては十分だったものの、全体として満足できていなかったため、全エネルギーに占める寄与割合が大きいこの「給湯」を高性能化することを検討。下記の計算を基にエコキュート(JIS効率4)のものを導入依頼中。
(エコジョーズ エネルギー消費効率92.5% → エコキュート JIS効率4 への変更で以下の感度がありました)
給湯エネルギー: 18,768MJ → 14,003MJ
BEI: 0.67 → 0.60
ここ、めちゃめちゃ効きます!!
照明:すべてLED→問題なし。多灯分散配置や調光式のものであれば有利なので、他で満足できなければここで調整する予定。
他にもUa値低減はエネルギー削減のほうにも効くため、こちらも合わせて検討。
見通しとしてはBEIZE:0.60達成は問題ない感じです。
みなさんも東京ゼロエミ住宅適合の際に、設備の省エネルギー側が厳しい場合はエコキュート導入を検討されることをお勧めします!