大阪で働いていたころ、
大阪 繊維問屋の中心地 船場で働いていた。
繊維不況なんて言われて久しく、
大阪のこの辺りは
そのころ既に、
長期の低迷産業地域になっていた。
とにかく
問屋がバンバン潰れていく。
地下鉄堺筋本町駅から自分の事務所まで、歩いていく途中の道見える限りでも、
1か月ぐらいに1社というか一棟というか、店がつぶれていくのが判った。
「すげーな ここ」
そんな感じだったが、
船場の本通りより一本裏には
ほぼシャッター街の道があり、道はそう狭くない車道ながら
うら寂しい雰囲気を醸していた。
ある昼の日
昼食を食べにその付近を歩いた時、
道路半分を占有するように、古い白黒テレビがたくさん置いてあるのが見えた
四本脚だったり、その足も取れてたり、もっと小さいテレビだったり、と
どれもこれも、チャンネルの付いた丸いブラウン管のふっるい白黒テレビ。。
みんな適当な空間を開けて、
シャッター街前の 車道半分を占有しながら乱雑に置いてあった。
7-8台あったのではないか?
「なんだよ、不法投棄かーー?」
と思ったら、
端に、空き缶が置いてある。
そして
傍らのベニヤ板にマジックでこう書かれていた。
「ドレデモ 百円」
「おい、売りもんかコレッ!!」
ここら辺は、
西成とか新世界みたいな場所ではなくて、
一応問屋街で、
こんなことする奴、普通いない場所なんだけどなーーーーー?
遠巻きにしながら、その日は昼を食べて、
その風景をまた横目に見ながら事務所に戻った。
次の日
昼になり、また昼食で外にでた。
ちょっと気になったので昨日の場所を通ると、
やっぱり
まだ テレビはそのまま置いてある。
「おおっ やっぱ売ってんだー!」。
妙に感動してそう思った時、
気が付いたことがあった。
「あっ テレビが一台減ってる、、、、」
昨日確かにあった、
足三本の白黒テレビが無くなっている。
周りを見渡すが、
なんかいたずらで動かされてるとか、壊されているとかは無い。。
「おおっ 買う奴いるんだーーーー」
二度感動した。
大阪は
本当に 懐が深い( ゚Д゚)
と思う思い出だ。
(これ21世紀の話だもんなーーー)
