先日 友人と食事をした。彼の職業は歯医者。
- 歯医者が掛かる"歯医者" -
として、よく先生の患者さんがいるので、腕は良いと思う。
(思うというのは、自分に対しては 、こちらが治療費を安く買い叩くので、いつもかなり荒っぽく治療されているから 笑)
が彼の真骨頂は、売上を上げるため、患者さんを保険診療から自由診療に持っていく腕だと思う。ここだけとれば天才的(笑)
週一回しか行かないヘルプの外医院で一人で月数百万を売り上げている。他の先生方全員で月100万も無いのに(まっこれもまずいが、、)だ。。
半分は彼の取り分。つまり週一回の診療で 年間ウン千万なわけで、勿論自身の医院も持っているのでその数倍の年収になっているのだろうか。。
性格は少々破滅的 稼いだ分はすっかり飲みと女と遊興に使ってしまう、家族とは離れて暮らしながらも別れてはいない。が若っかい愛人と暮らしていたりはする。
彼は自分の腕に対して患者に明確に対価を求める、そのためには
「保険ではダメだ。自由診療でないと、、、」
彼は良くそう言う。
一見拝金主義に見えるが(二見、三見してもそう見えるな 笑) そこには彼のプロとしての誇りをやはり感じる。
先日 他の医院で治療している子供の患者が 治療中なのに何度も腫れるという事で飛び込んできた。他医院では、症状は重い 根はかろうじて生きているが、これから暫く治療が続きます。と言われているそうで、
他医院は混んでいて、診察受けるのも時間がかかる上、子供も結構痛がっているので、、、という事での飛び込みだったそうだ。
「それがさ、診察してみたら 永久歯と乳歯が隣りで押し合った部分で虫歯になってて、そこはゴミが溜まり易く膿になってた。普通なら治療した後は普段 歯間ブラシで磨いてゴミが溜まらない様に指導するのに、全くしていない、だから何度も腫れる。腫れる原因は「根」じゃないぜ。
しかもあろうことか永久歯と乳歯の削った虫歯部分を一緒に埋めてしまっている。子供が暴れて時間が取れない以外こんな事は絶対しないし、これから抜ける乳歯と、生えてくる永久歯を一緒に埋めるってどういう事だよって感じだ。挙句に"根の治療"って、診たとこ全くそんなの必要ないし、いたずらに治療が長引くだけだろう。しかもそれだと確実に歯も悪くなる。患者や母親に、"症状が重く大変"と深刻に伝えてるようだが、要は自分の所に長く通わせる為の方便か、もしくは腕が酷いかのどちらかだろう。 ただ今はこんな歯医者が多い。」
のだそうだ。
保険治療の場合、度重なる制度見直しで単価が下がり、とにかく数をこなしていかないと採算が合わないそうだ。
勢い一人の患者を何度でも通わせる為の方便(根の治療)、や一回の治療時間は安い部材で短時間(いい加減)で済ませる傾向になる。挙句に患者からは混んでて予約も取りづらくなる。
医者の腕の悪さを、制度が助長している図式のようだ。
「もう一回確認の為に診療したら、多分もう来なくていいですよ」 と患者の母子に伝えた所、暫くしてから御礼の電話がかかってきたそうで、
あれから全く何ともなく至って調子が良い、治療も痛く無くて子供が病院行くの嫌がっていたのが嘘みたいだとの事だった。
彼の今回の治療は保険治療。
「保険が悪いとは言わないよ、ただそれしかしない医者が多すぎるよ。それだけじゃ食えないから、今は粗製乱造みたいな治療になってる。
患者と向き合ったら、言いづらいかもしれないけどはっきり治療の上中下が良い材料や新しい治療法(価格)に依ることも有る事を伝えるべきだ。
結局 先生って感じで収まりかえって言いづらい事言わないから、収入が落ちて自分の首を絞めて、粗製乱造で腕も向上しないどころか落ちていってしまってるのが現状なんだよ。。。」
腕もたつけど研究熱心な叩き上げ、生い立ちも厳しい環境で育ってきたので甘えが少ない。
私生活がちょっと心配だが(笑) 彼もプロだなーと感ずるのだった。