ベンツのこのころのワイパーはパノラマワイパーという一本ワイパー。このころ一本ワイパーが流行っていたが、確か空力的に有利という話だったような覚えがある。一本ワイパーは、80年代の合理的思想の結論だったと思うが、今となって思えば、結局のところタダの流行だったような気もする。そうリトラクタブルライトみたいな感じ、、、

当然、二本ワイパーよりは一本だとふき取り面積は小さくなりがちなので、ワイパーを大きくする。 しかしそれだと軸を中心とした扇形の軌道では、長方形のフロントガラスの隅はかなり拭き余りが出る。と云う訳で、
ワイパー自身が伸び縮みして長方形の四隅までワイパーが届くようにすれば良いという発想で、ワイパー軸に伸び縮みする機構(通称亀の子)を付けて出来上がったのがパノラマワイパー。
発表当時、読んだ雑誌にこれが載ってて「オオスゲーっ!!」と感動した覚えがある(確か読んだのはオートメカニック、誌)
その時に空力的に有利なのは「一本ワイパー」と断定され疑問の余地が無いようだったが、今となってはなぜそう言い切れていたのかは謎だ、が、当時の自分もその通りだ!と感じ入っていたので、流行のなせるワザとは恐ろしいものだ。。
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でこの亀の子は内部はギアとリンクの組合せで、えらく精度高く作られている、流石ドイツ理想主義の結晶。
他国のリンク式二本ワイパーが全く使っていないベアリングや、100分の一単位で組まれているシール類やギア、ダイキャストで作られた精密なアルミ鋳物等を見ると、理論と理論の積み重ねで物づくりをしていく、別の言い方では妥協が無い物づくりはホント凄いなーと感心するのだった。
しかしその妥協のない物づくりは、製品自体が経年で疲弊してくる、つまり中の部品が一つでもオカシクナッテくるか壊れると
精密がゆえに直ぐにシステム全部が破綻してしまう。。
この場合がそうで、他国のリンク式のように、各リンクが直に繋がり、なんとなくいい加減な精度(笑)や造りでもそれなりに動いてしまう、「結果シンプルイズベスト」に比べるとやっぱり耐久性は脆弱、遊びが無いって奴は脆いっ て話だと思う。
(精密ゆえまた直すのも大変)

先日大雨の日に高速を相当高速で笑走っていていきなりワイパーが

スティック。

前が見づらいので慌てて車を停めた。土砂降りの雨の高速、水しぶきを上

げて通り過ぎる他車をしり目に

最初はヒューズをチェック。このころのベンツはミノムシヒューズでこれが接

触不良になることが多い。

エンジンフードを開けてヒューズボックスをチェックするが切れも接不も無い。

「アレッ??」と思い、ワイパーブレードをよく見ると、ブレードの先がAピラーの

出っ張りに引っか

かって止まっているのが判った。と同時にちょっときな臭い匂いが、、「あっ

モーター焼けてんだっ」

慌てて引っかかっているブレードを外すと ワイパーが動いて元の位置に戻

った。



ふー良かった。あっそうかー ヒューズに触ったとき、どれか判らないが、熱く

なってるヒューズがあっ

たがこれが原因だったんだなーーーーー。。

(高速道路上の土砂降りの中で触っていたのでよくわからんかった。。慌て

ていたらしい)




本来、ワイパーの円弧運動に連動して伸び縮みする亀の子がうまく動かず

に、ワイパーがガラス

部分を

飛び越えてピラーにまで干渉しているのだった。


しょうがない。こうなるとふつうは亀の子の中ギアが壊れているのかなーー。

まっ すぐに治らないのでショウガナイ。そのままワイパーを停めて高速を

爆走していくのだった。

(ちょっとはガラコしていてよかったなーーー)

で、社長の所に持っていく。とあっさり
「それって(亀の子の中)替えないとダメだろっ」 
ですよねーー。とりいそぎ短いワイパーを付けてもらう。ワイパーの留め具が特殊なのでタイラップを巻いて留める。
ついでに亀の子の伸び縮みのシャフトにオイルを塗布。治んねーだろうなーと思ったものの、、
動かしてみるとあれっ ちゃっと伸縮するねーー。
まっしばらくこれで様子を見ることにしたのだった。。。。