松本ひとしの映画ってのは今まであまり観た事は無い。これもタマタマ通りかかって行き掛かり上見る事になってしまった。
 
ネットの評判は最悪。
 
最低、クズ、ゴミと言われ放題。そこまで言われると逆に興味が湧くのだったが、見た後の感想は
「これは映画じゃない、松本ひとしの私家版映像コレクションみたいなモンなんだきっと」と思った。
「映画」じゃなくて「映像」ね

よく男同士で飲んでいて、酔った勢いでくだらない与太話に相手が更に与太話をくっつけてとんでもワールドな話にして楽しむ事がある。この映画ってまんまそのノリだ。

最初ただのイチSMクラブが、実は世界を牛耳るような組織に膨らんでったり、主人公を助ける謎の男が何故か首に白いマフラーを巻く仮面ライダー風だったり、それまでさえない主人公がいきなりバイクをアクセルターンして敵地に突っ込んでいくカッコいい感じになってったり、、その話がドンドンオーバーになっていくのがこの手のバカ話の典型的な特徴。

松本さんとその取り巻きが、酒でも飲みながらグダグタと話していた内容を実写にしたという感じで、それはそれで 次の展開はじぶんならこう思うと考えて見る分には退屈はしない(モダンジャズの鑑賞の仕方みたいだ。)

ただ、この手の話は仲間同士ならともかく、公に公開するとなると、その話を紡いだ人の知性があからさまになってしまう。

 そんな目でこの映像をみると、ああ松本さんってマンガやテレビは良く見てたけどそれ以外の知性が無いんだね。。と判ってしまう(しかも下品だって事も、、)。
この二つから剽窃したパッチワークのような映像は、テーマや問題意識は勿論無いために、シュールレアリズムを気取った空っぽ映像になってしまっている。←隠喩(暗喩)が底が薄いため
 しかも途中劇中劇?みたいに100歳の監督を出してきてこの映画はわからないー、というくだりは、松本さんの「これ見て判んないって言われるのは僕はわかってるんだー」なんて内気な宣言に見え、「オレってバカじゃないんだぜ」と悦に入るバカを見るようで実にみっともない。

もっとこのままやりきってしまえば、数十年後、日本のエドウッドばり珍品映画。って言われる事はもあったかも知れないのに、これじゃあ駄作愚作以下になってしまっているように感じる。
あーあ勿体無い。

追伸
そうそう昔見た この人の とうず(頭頭)ってビデオと受ける印象が同じで、そういう意味で松本ワールドはぶれずに表現しているという事なのだろうか?笑
でも見た後どうしても貧乏くさい感じが付きまとうのがちょっと、、、、