渋谷に見に行った 平田オリザ氏の劇団を撮ったドキュメンタリー。
"1"と"2"があって合計6時間近くというとんでもない映画なので、1だけとりあえず見に行く。
結構面白かった。
ただ何度も繰り返すリハーサルを執拗に撮り続けている場面が多いので、
分野に興味が無い人だとかなり長く感じるのではないだろうか?
自分は 演劇業界の 補助金無しには成り立たない実情がたとえそれが有名劇団でも同じという事と、
劇団が拘って拘って造って行く演劇は、実はその何パーセントも観客に伝わっていないのでは無いか?
っていう温度差を強く感じたのが面白かった。
役者総出で舞台セットを丹念に作って行く場面など、それでも観客はパッと見て「セットが安っぽーい」とか無邪気に言っちゃうんだよなーと思い、このセット造りってもしかして、役者に対して舞台に忠誠を誓わせる為の儀式なのでは??なんて思ったのだった。
勝手に収支を試算すれば、100席前後のハコでチケットの販売価格が3000円として一回max30万円(多分いいとこ9割の入りだから実際の売りはそれ以下が普通じゃないだろうか?)。
あれだけの人数の役者がこれだけ練習して、宣伝、チケ販売、管理、ハコ確保、セット作成バラシ、宿泊、移動、食事(アゴアシマクラ) そんなもろもろ色々といれて一回売上最大30万円って、、、、、どうしたって収支とれないよね。
もっとこの一期一会的な演劇を、DVDなど映像データ(コンテンツの二次利用)を有効利用することで収入とかの面でサポート出来ないのかなーと思ったのだった。
そのためには、役者自身の場の共有するライブが基本で、DVDはおまけ的な感覚、もしくは映像になるのを嫌がる文化(舞台は自分達の物で、余計なデバイスが入ってきて欲しくないっていう感覚)を一度捨ててくれないかと思うのだった
音楽業界が"CDを売るためのライブ"から、"ライブに連れ出す為のCD販売(というかネット配信か)"に変わってきたように、
キッカケとしてのDVD(やネット配信)で本番舞台を観に来るようなルーチンが出来れば、
この「好きだからやってる(から収入が無いのは当たり前)」といったいびつなプライドの世界が変わるキッカケになるんじゃないかなーーー。
そういう目で、舞台を撮ったこの映画を観ていると、
役者がカメラでアップでも引いても非常に演技の完成度が高くて安心してみていられる、
客席から舞台っていう平板な世界を見渡すのと違って、カメラを通して見る舞台ってのはそれはそれで非常に面白くスリリングな感じたので、これ上手く使えるよねーと思ったのだった。
そんなこんなを考えながら見ていたので結構面白かったのだが、隣からはいびきが時折聞こえてきていた。
演劇2も今度観にいってみよう。