不思議なことだが、時計との相性というのは機械式時計の場合明確に有るように感じる。
相性とは着けている時の精度の事を主に指すんだが、相性が良いと抜群に正確になる。
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昔初めて買った時計は、スイスの中堅メーカーゾディアック社のクロノグラフ。
全く中の機械の事は解らず、でも機械式時計の小さな鼓動のようなチチチチという音がとても心地よく
もう毎日喜んで時計をしていた。程なく機械式時計ってクォーツに比べどれくらい狂うのかな?
そんな素朴な疑問で、毎日定時に誤差のグラフをつけ始めて驚いた。

 毎日計っても殆ど狂わないのだ。一日で±一秒程度の誤差はざら、一日±0.何秒って事も多く
1か月連続して計っても結局2~3秒しか狂っていない。しかもそれが確か3カ月以上継続していた(← ということはグラフを付けるなんて事数カ月以上も毎日毎日していたのか!!バカダネ)

おおっっ!! 機械式時計って正確だなー。と、感嘆し狂喜乱舞していた。

当時この時計の機械は、ETAの7750。 コストダウン版で石をケチった17石のタイプ。中をみればクロノ機能の一部にエンジニアプラスチックが(コストダウンの為)使われている。ムープの仕上げも非常に簡素で、まっ一口で言えば安手な造りになっていた。

でも時刻は正確無比、なんかとてもうれしくて大事にしながらも毎日使っていた。

時計の正確さは、ムーブの種類よりも調整する職人の腕次第の所がある。安手のこの時計も毎回のOHでかなりの精度で返ってくる。 そこには高級ムーブだからとか汎用ムープだからってのは無い、
大体、現行品のムープなら、かなり良い精度まで職人の腕で追い込めるのだろう。

ただてとも不思議なのは、返ってきた当初、日差が10数秒出ていた時計が、暫く使用していると不思議と数秒程度の日差に落ち着いてくる事で、これは一体どう解釈すればよいのか長年の謎になっている。

なぜこんなことを思い出したかと言うと、ちょっと前にOHしたロレックス16014が、OH直後は5-6秒程度の日差が出ていたのに、この1週間は日差±1秒程度に収まっているという事態に遭遇したからだ。

機械式時計ってそういうとこあるよなーーーー。
なんか毎日1秒も狂わないロレックスを、嬉しげに眺めながらそんな事を思い出していた。